●クロアチア代表はやりづらい相手?
日本代表は現地時間5日、FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦する。史上初のベスト8進出がかかる一戦に、果たして森保ジャパンはどのようなメンバーで臨むべきなのだろうか。スタメン案を紹介する。
日本からすると「死の組」、世界から見れば「スペイン代表とドイツ代表の2強の組」を、森保ジャパンは首位で通過した。今大会におけるNo.1サプライズと言っていいだろう。
決勝トーナメント1回戦では、クロアチア代表と対戦する。優勝候補ではないが、ルカ・モドリッチ筆頭にメンバーは豪華。前回大会で予想を上回る準優勝を果たしており、当然ながら侮れないチームである。
ドイツ代表、スペイン代表よりも戦いづらい相手かもしれない。日本代表に対する油断がないというのはもちろんのこと、クロアチア代表は先述した2ヶ国よりもボール保持に固執しておらず、ボールを持たせる戦い方も選択できる。日本代表がスペイン代表やドイツ代表にやったようなことを、クロアチア代表にやられてしまう可能性も十分にあるだろう。
クロアチア代表はおそらく4-3-3を採用するが、その中でどう戦ってくるのかを予想するのは難しい。いずれにせよ、日本代表は相手どうこうではなく、まず自分たちのやるべきことを大きくぶらさないことが大事なのではないか。
では、ここからはスタメン案を紹介していく。
GKをラウンド16の舞台でいきなり変える必要はあまりないだろう。グループリーグ全試合に出場した権田修一に引き続きゴールマウスを託したい。
3バックは右から冨安健洋、吉田麻也、谷口彰悟。板倉滉の出場停止は痛手だが、冨安の復帰、また谷口がスペイン代表戦で好パフォーマンスを見せたことは好材料だ。
ウィングバックは左に長友佑都、右に伊東純也だ。これにより、守備時は冨安を右に出し、左の長友を下げた4-2-3-1への可変も可能となる。これはグループ第3節でクロアチア代表と対戦したベルギー代表と同じやり方。攻撃時は右の伊東を中心に深さを作りたい。
●2シャドーは鎌田大地と…
ダブルボランチは遠藤航と守田英正だ。
遠藤はスペイン代表戦、怪我の影響で先発から外れていたが、終盤に出場するとさすがのパフォーマンスを披露していた。クロアチア代表戦ではキーマンであるモドリッチ封じに期待がかかっているが、どちらかというと抑えてほしいのはマテオ・コバチッチ。同選手の凄まじい推進力は、デュエル王でなければなかなか止められないかもしれない。
守田はコスタリカ代表戦で残念な出来に終わった。それでもスペイン代表戦では、とくに後半ディフェンス面で素晴らしい働きを見せていた。100%ではなかったかもしれないが、ここにきて調子を上げたのはプラス。遠藤とのコンビは成熟しているだけに、スタメン起用を推したい。
2シャドーは鎌田大地と南野拓実がベストか。
鎌田はここまで周囲を満足させるようなパフォーマンスを発揮できていない。しかし、久保建英が体調不良で3日の練習を欠席したこと、また堂安律を後半から使いたいことを考えると、やはり先発起用となる。良い意味で期待を裏切ってほしいところだ。
南野はプレス強度が高く、鎌田との連係もそこまで悪くない。守備時の4-2-3-1への可変を考えても、南野の左、鎌田のトップ下はスムーズにいくだろう。
1トップは前田大然。スペイン代表戦では運動量とスピードを生かしたプレスで相手を困惑させた。クロアチア代表戦でも同様の働きに期待したい。