セリエA第38節、ACミラン対エラス・ヴェローナが現地時間4日に行われる。サッカー日本代表MF鎌田大地がミランへ移籍するという噂が盛んに報じられている中、この試合の前日記者会見でミランのステファノ・ピオリ監督は、日本人MFについて言及した。イタリアメディア『Milan News』が伝えている。

 すでに今季の順位を4位で確定させているミランは、18位で残留を目指すヴェローナと対戦する。来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場を決めたチームを率いる指揮官はミランにふさわしい選手像を問われ、「知的さ」を挙げた。

「右利きか左利きか、背が高いか小さいかではなく、知的であることが大切だ。知的であることに興味がある。18歳でも、25歳でも、30歳でも年齢は関係なく、一定のレベルでプレーできる選手でなければいけない」

 3日には移籍が噂される鎌田がDFBポカール(ドイツ杯)決勝に臨むが、パルマ出身のピオリ監督は「今夜はパルマ対カリアリの試合を見るよ」と、セリエA昇格プレーオフ準決勝2ndレグを見た模様。試合は0-0で終わり、2戦合計スコアでパルマの敗退が決まっている。

 ピオリ監督は鎌田について「ミランの選手ではないのでコメントしない」と言いつつ、「彼が知的な選手であることは知っているし、彼のこともよく知っている」と述べた。選手としての資質という意味で、指揮官が求めるミランの選手像には合致している。果たして、鎌田は正式にミランの選手になることができるのだろうか。