レアル・マドリードは現地時間4日、フラン代表FWのカリム・ベンゼマが今季限りでクラブを退団することを発表した。ドイツ紙『ビルド』は同日、マドリーがベンゼマの後釜としてチェルシーのFWカイ・ハフェルツの獲得を望んでいると報じた。また、チェルシー側も売却に応じる準備ができているという。

 クラブ通算で648試合に出場してきたベンゼマは、クラブ歴代最多得点記録を持つクリスティアーノ・ロナウド(450得点)に次ぐ354得点を挙げ、クラブ史上最多の25個のタイトルを獲得してきた。偉大な成績を収めてきたベンゼマの退団が決まり、マドリーは新たな主力級のセンターフォワードの獲得が必要になった。しかし、同紙は後継者候補がすでに決まっていると報じている。

 そこで目をつけられたのがチェルシーのハフェルツだ。同紙によると、ハフェルツの獲得をカルロ・アンチェロッティ監督やフロレンティーノ・ペレス会長が強く望んでおり、この大きな取引が迅速に行われる可能性があるという。

 一方チェルシーも、肥大化したスカッドを整理するために、高値が予想されるハフェルツの売却に前向きだという。ハフェルツは今季のチェルシーのトップスコアラーであり、センターフォワードを務められる数少ない人材だが、チェルシーは彼を換金対象としているようだ。

 2020年にハフェルツがチェルシーに移籍した際にも、彼の獲得を狙っていたマドリー。今夏3年越しにその望みが叶うかもしれない。