ラ・リーガ第36節、レアル・ソシエダ対バレンシアの試合が現地時間16日に行われ、ソシエダが1-0の勝利をおさめた。この試合で先発出場を果たしたソシエダに所属する日本代表MF久保建英は芸術的なアシストをマーク。チームの勝利に貢献し、MOM(マン・オブザ・マッチ)に選出されている。

 前節でバルセロナに敗れていたソシエダは、UEFAヨーロッパリーグ(欧州EL)出場圏外に転落。来季EL出場に近づくためにも、クラブとして絶対に負けることのできない重要な試合だった。

 試合冒頭の3分、ゲームの行方を決定づけたソシエダの先制点が久保の左足から生まれる。左サイドのアンデル・バレネチェアが逆サイドに向けてクロスをあげると、右サイドで幅をとっていた久保がこのパスに反応した。

 バレネチェアのクロスはピッチ外に出てしまうかと思われたが、久保が滑り込みながら左足のアウトサイドで、ゴールラインぎりぎりのところから絶妙な浮き球をゴール前に放り込んだ。これを難なくアンドレ・シルバが頭で合わせて、ソシエダは先制点を決めている。貴重な1点をそのまま守り切ったソシエダは1-0の勝利をおさめて、UEFAヨーロッパリーグ(欧州EL)出場圏内の6位に浮上した。

 不可能と思われた体勢から芸術的なラストパスでアシストをマークした久保は、試合後に今季9回目となるMOMに選出されている。スペインメディア「ムンド・デポルティーボ」も、決勝点につながったアシストを「天才的」と大絶賛していた。

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