現在ドイツで開催されているUEFAユーロ2024（EURO2024）において、開催国ドイツ代表は安定したパフォーマンスを見せている。米メディア『EURO SPORT』は、大会開催前は低調なチーム状況が続いていたにも関わらず、今大会で好成績を収めている理由について語るレロイ・サネのコメントを現地時間3日に報じている。

　今大会絶好調で優勝の可能性もあるドイツ代表は、昨年11月に行われたテストマッチでオーストリア代表やトルコ代表に敗れるなど低調なパフォーマンスが続いている時期もあった。それにも関わらず、なぜ開催国チームは今大会で順調にベスト8まで進むことができる状態になったのだろうか。

　バイエルンに所属し、今大会もウイングのポジションで活躍しているサネは、「トニ・クロースの復帰で多くのことが変わった」と前置きした上で、3年前に引退してから自国開催のユーロ2024を前に代表チームに復帰し、大会終了後には現役を引退するドイツの皇帝がチームにもたらした影響について次のように語っている。

「彼の復帰でチームは冷静さとコントロールを手にした。クロースがどんな才能を持っているか、彼がチームに何をもたらすかは誰もが知っていると思う。そしてそれは我々にとっても大きな助けになる。以前の我々は十分に安定していなかったし、それがまさに我々の最大の弱点の1つだった。彼が復帰したことで、最大の弱点を我々から取り除いてくれた」

　さらに、同選手は、「彼が戻ってきて、私たちを強くしてくれたことをとても嬉しく思っている」と言葉を続けて、クロースの影響力の大きさを強調していた。果たしてドイツが誇る稀代のプレーメーカーは、ユーロ優勝という最高の結果で現役引退の花道を飾ることができるのだろうか。

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