「長距離打者かアベレージヒッターか以前に」…元巨人4番が指摘「リチャードと秋広優人」明暗のワケ
FRIDAYデジタル10/2(木)8:00

「ファーム無双」
現状では明暗がクッキリ分かれた。
巨人のリチャード(26)とソフトバンクの秋広優人(23)だ。2人は両球団間で5月に緊急トレード。リチャードは出場登録された5月13日の広島戦でいきなり本塁打、秋広は6月13日からの対DeNA3連戦で3日連続お立ち台に立つなど、移籍当初は両者とも活躍し覚醒が期待されたのだが……。
「リチャードは一時ファームに落ちましたが、再昇格後は一軍で起用され続けほぼスタメンに定着しています。打率こそ2割台前半と低いものの、本塁打は自身初の2ケタを記録(成績は9月30日現在、以下同)。流れを変えるようなインパクトある一発が目立ち、日に日に存在感を増しています。
一方の秋広は6月に14打席連続無安打を喫するなど、打率.208、1本塁打と期待を裏切る結果になりました。7月には二軍降格。ファームでも打率.238、0本塁打と思いどおりの成績を残せていません。本人は想像以上に力のある、パ・リーグの投手陣のボールにとまどっているようです」(スポーツ紙プロ野球担当記者)
2人は共に将来を嘱望された選手である。リチャードは沖縄尚学高から育成ドラフトでの入団ながら、ソフトバンク時代二軍で5年連続5回の本塁打王、3年連続を含む4回の打点王を獲得。「ファーム無双」と呼ばれた大砲だ。秋広も松井秀喜氏のつけていた背番号「55」を引き継ぎ、未来の4番として’23年には打率.273、10本塁打と大器の片りんを見せた。
「重心のコントロールが」
だが、現状は前述のとおり活躍度合いに大きな差が。明暗のワケを巨人で4番を務めた広澤克実氏が解説する。
「リチャードの打撃を直に見ましたが一軍で本塁打王をとれる逸材です。ただ性格にムラがあるのでしょう。サインの見逃しなどケアレスミスが多かった。ソフトバンクではその点が問題視され、なかなか波に乗れなかったんです。
巨人にもリチャードの情報は入っているのでしょう。相変わらずケアレスミスがありますが、厳しく注意されることはない。のびのびプレーできる新しい環境が、おおらかなリチャードが本来持っている打撃力を活かしているように感じます」
一方の秋広はどうだろう。広澤氏が続ける。
「秋広には明確な欠点があります。右足に体重が残りがちで、重心のコントロールがうまくできていません。そのため身長2m体重100㎏という恵まれた体格にもかかわらず、力がバットにスムーズに伝わらないためインコースもアウトコースもさばききれていないんです。
本人は長距離打者でなくアベレージヒッターを目指すと話しているようですが、それ以前の問題でしょう。重心の移動の仕方を覚えボールをバットの芯でとらえられなければ、ヒットも本塁打も生まれません。逆に言えば、重心移動の大切さを上手く教えてくれる指導者に巡り合えれば間違いなく覚醒できる。ポテンシャルの高さは、誰しも認めるところですから」
リチャードがこのまま成長を続けるか、秋広が巻き返すのか――。ファンの期待を背負い来季も2人の戦いは続く。











