今回は、ltnで2023年読者から人気だった記事をご紹介するアンコール企画記事をお届け! 小さな子がいる家庭の悩みの種といえば、子供の足音や泣き声ですよね。ある家庭では、ユニークな方法で対策できているようです♡ 今回は、筆者が友人から聞いたほっこりエピソードをご紹介します。

マンションの真上の部屋に住むのは

友人のA子はこの春、結婚を機に郊外の分譲マンションを購入しました。A子のお腹には待望の赤ちゃんがいて、これからの子育てのことを考えての選択だったそうです。

A子が住む部屋の真上には、3歳と5歳の男の子がいる家族が住んでいます。
引越しの挨拶に行ったとき、男の子たちの母親に「騒がしくてすみません……!」と謝られましたが、たしかに毎日ドタバタと元気そうに走り回っている様子。

しかしA子はもともと子ども好きなのもあって、「元気だなぁ」と思う程度で全然不快には感じていませんでした。夫とも「うちも子どもが産まれたら毎日こんな感じなのかな?」と微笑ましく話していたそうです。

しかし、ある日を境に音がやみ……

ところがA子たちが引っ越してきて1ヵ月ほどたったころ、毎日騒がしかった上の階の物音がピタッとやんでしまいました。
もはや毎日の楽しみにすら感じていたA子は「病気や怪我でもしたのかな?」と心配に……。たまに物音が聞こえることがあっても、またすぐに静かになることの繰り返しで、一体どうしたんだろう? と思っていました。

一体どうして? 心配していると

それから数日たったある日、マンションのエントランスで偶然その家の母親と出くわしたA子。
よその家庭の事情に踏み込んではいけないと思いつつも、つい「最近あまり足音が聞こえなくて、ちょっと寂しいです」と言ってしまいました。

すると母親は、「最近2人とも忍者に憧れてて、ドタバタ走り回ってるときに『そんなんじゃ忍者になれないよ!』と言うとソロリソロリと歩くようになるんです……」と種明かしをしてくれたそう。

病気や怪我ではなく、忍者の修行だったんですね!

微笑ましい理由にほっこり

母親は「A子さん、もうすぐ赤ちゃんが生まれるでしょう? うるさくしたら迷惑だし、子どもに静かにさせる練習をしないと、と思って……」と恐縮していましたが、むしろA子はさらに男の子たちに親近感を感じるようになったといいます。

「シーンとしてるより、人の生活感が感じられたほうが私も寂しくないし嬉しいです! あんまり気にしないでくださいね」と言うと、母親もホッとしていたんだとか。

それ以来、上の部屋が急に静かになると「お、忍者になってるのかな?」と想像する楽しみが増えたそうです。

まとめ

子供の憧れが、ご近所トラブルの防止策になるとは……!
何気ない出来事がきっかけとなった、ほっこりエピソードでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの