これは筆者の友人から聞いた友人宅で起こった、「家族の食卓」での出来事です。突然、他の家族と食卓を囲むのを嫌がるようになった息子。寂しさからくる反抗期かと思いきや、原因はまさかの……!?
同居したら嫌味を言ってくるようになった義母
うちはもともと、私・旦那・息子の3人家族で暮らしていました。
しかし息子が小学4年生の時、旦那の父親(義父)が病気で亡くなったことで、義母との同居が始まりました。
最初は「一緒に住んでくれてありがとうね」と慎ましかった義母ですが、次第に本性を表し、私に対して日常的に嫌味を言ってくるように。
中でも、私が旦那と同じ仕事をして、同じくらい稼いでいることが気に食わないようで「普通は旦那の顔を立てて家に入るのが良い妻」「男勝りの妻なんて魅力がない。そのうち浮気されるだろう」などと時代錯誤な悪口のオンパレード。
反論するのも面倒なので、聞き流すようにしていたものの、やはりそれなりにストレスや不満を感じていました。
「このまま何十年も、我慢しながらお義母さんと一緒に住まないといけないのかしら……」と心配していた私ですが、意外に早く転機が訪れたのです。
家族と一緒に食事をしなくなった息子。その原因は?
息子が中学生になってから、なぜか食卓で家族と一緒に食事をとるのを嫌がるようになりました。
理由を聞いても答えないので、とりあえずご飯は私が毎回息子の部屋まで運び、食べ終わったら息子に食器を持ってこさせるようにしていました。
そんな息子の様子を見て、それみたことかと言わんばかりに、「母親が仕事ばかりで家にいないから悪いんだよ! 孫が愛情不足で不良になった!」と騒ぎ立てる義母。
いつもなら義母の嫌味を聞き流す私も、この時ばかりは「本当に私が悪いのかも……」と真剣に考え込んでしまいました。
しかし、息子が食卓でご飯を食べなくなった原因は、私ではありませんでした。
ある日の夕飯時に、いつものように義母から「母親がダメだから息子が一緒にご飯を食べなくなったんだ!」と責められながらご飯の準備をしていると、息子が部屋から出てきました。
そして、怒りに震える声で、こう言ったのです。
「ママは何も悪くない! 俺がみんなと食事をしなくなったのは、おばあちゃんのご飯の食べ方や音が気持ち悪くて、ご飯を美味しく食べられないからだ!」
そう、義母は食べ物を咀嚼する時に異様にくちゃくちゃと音を立てる、いわゆる「クチャラー」です。加えて、食事の食べ方も目を逸らしたくなるほど汚いのです。
息子はそんな義母と一緒にご飯を食べるのが苦痛で、食卓でご飯を食べなくなってしまったのでした。
義母は非常にショックを受けて、その日以降あまり部屋から出てこなくなり、ご飯も部屋で一人で食べるように。
反対に、息子はまた食卓でご飯を食べるようになり、正直ホッとしました。
ちなみに、義母から責められた時にも守ってくれず、その後も「母さんが部屋にこもってしまって可哀想だから気にかけてやって」などと言ってくる旦那には嫌気がさして、離婚しようか現在悩み中です。母親のことが大切なのはわかりますが、私や息子のことはどうでもいいのかなと思ってしまいました。
最後に
女性も働くのが当たり前の時代なのに、働いていることで息子のお嫁さんに嫌味や文句を言うのは違いますよね。悪気があったわけではないかもしれませんが、言う側にならないように気を付けるのはもちろん、もし大事な人が理不尽に文句を言われていたら、見て見ぬふりをせず守ってあげましょうね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N