誰だって我が子のことは信頼したいもの。ですが、時には疑ってかかることも必要なのかもしれません。筆者の知人Aさんは子どもの「勉強やってるよ!」の言葉を信じ放置していたところ、子どもの言葉がすべて嘘だったそう。あなたのお子さんは、こんな嘘ついていませんか? Aさんから詳しく話を聞きました。

中学生になった息子への接し方

Aさんは息子が中学生になり、これまで口や手を出しがちだった育児の方針を変えることに。中学生になると勉強も大事になりますが、子どもの自主性を大事にしたいと考え、口は出しませんでした。

口も手も出さなくなったAさん。それはこれまできちんと育児をやってきたという自信と、何より子どもへの信頼があるからでした。そして、子どももその信頼に応え、生活はうまくいっているように見えていたのです。

勉強は大丈夫?

中学生になり最初の定期テストが近づいてきた頃、Aさんはさすがに気になり「勉強やってるの?」と息子に聞いてみました。

すると息子は「勉強してるよ!」と返事をします。テスト期間中は自分の部屋にこもる時間も増え、その間は勉強しているのだろうとAさんは思っていました。

この時点では、中学生の自覚が出てきた息子をAさんは誇らしく感じていたのです。しかしその後、息子は親からの信頼を大きく裏切ることになります。

嘘でしょ?! 息子のテスト結果

Aさんは息子のテスト結果を楽しみにしていました。あれほど部屋にこもって勉強していたのだから、いい結果が出るだろうと期待してしまっていたのです。

いよいよテストが返却される日。息子は気まずそうに結果を渡してきます。その中身を見ると、中には目も当てられないような結果が記されていました。

もしかしたら、勉強したけどたまたま結果が良くなかっただけかもしれない、とも思ったのですが。
恐る恐る「勉強してた、よね?」と聞くと……?

まだまだ子ども……少しの管理は必要

息子は気まずそうな顔で白状しました。
放置していても中学生の自覚を持ち勉強していると思いこんでいたはずの息子、実はスマホをいじって勉強をしていなかったのです。あまりうるさく言われないのをいいことに、スマホに夢中になり勉強はおろそかになっていました。

信頼していた分、息子に勉強していると嘘をつかれたのがショックだったAさん。中学生といえど、まだまだ管理の必要な子どもなのだということを実感させられました。

完全に放置するのはやめて、スマホについては使用時間の管理をすることに。子どもを信頼したい気持ちはあるけれど、いい方向へ導いてあげるのも親の役割だなと感じました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶