お金の価値観は個々によって違うものですが、あまりにもかけ離れた人とお付き合いするのは難しいですよね。これは筆者の友人・H江から聞いたママ友との間で生まれた価値観の違いに関するエピソードです。

馴れ馴れしいママ友・T子

私は息子が小学校4年生の時に引っ越しをしました。
新しい学校の保護者にはT子という人がいて、このT子は私が初めて行った懇談会のときに、妙に馴れ馴れしく話しかけてきた人でした。

他の保護者の人は何となく遠巻きに見ている感じで、私はその雰囲気が気になっていたのですが、T子は有無を言わせない勢いがありました。
強制的にLINEを交換させられると、毎日のように「買い物行く?」「一緒に行こう♡」と誘ってくるようになったのです。

シェア

私がT子と買い物へ一緒に行くと、必ず「シェアしようよ」といって、量の多い肉や野菜をカゴに入れてきました。
しかし、レジでのお会計のときに「あ、忘れたものがあるから見てくるね!」と言って、いなくなってしまうのです。

シェアするのは構わないんですが、T子はいつもお金を払ってくれませんでした。

私はある日、意を決して「今までシェアした分のお金、払ってくれない?」と言うと、T子は「え? 私が払わないとでも思ってるの? ちゃんと払うよ!」と言ったのですが、いっこうに払う様子はありませんでした。

ママ友・Sさんからの情報

私は近所に住んでいるSさんとも仲良くさせてもらっていました。
T子のことで頭を悩ませていた私は、Sさんに相談することにしたのです。

するとSさんは「言おうと思ってたんだけど、T子さんってお金にすごく汚い人なのよ。割り勘しても払わなかったり、車出してもガソリン代ケチったりするから、みんな距離を置いてるの。」と言いました。

私が買い物の話をすると「あの人には何を言ってもダメ。きっと誰も相手にしないから、あなたにくっついたんだと思う。」と言われてしまったのです。

請求

私はT子の行動にとても腹が立ったので、会うごとに今まで立て替えた分の領収書を見せて「今までの分払ってくれない?」と言い続けました。

すると、ある日T子が「もう! しつこいなぁ! 払うよ! いくら?」と言われたので、計算すると4万円近くに!
T子は渋々払いましたが、そのウワサを聞きつけた他のママ友達も、未払い分を請求することになったのです。

合計金額

何人ものママ友に同じことを繰り返していたT子。
T子は結局トータルで20万円以上未払いだったことがわかりました。
他のママ友のところには、最終的にTの夫が支払いに来たそうです。

私が最初の懇談会で感じた違和感の正体は、T子のいい加減な金銭感覚が原因でした。
それからはT子も反省したようで、しつこく買い物に誘われることはなくなりました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K