出産を機に退職し専業主婦となっていた筆者の知人Aさんから話を聞きました。Aさんが子どもも大きくなってきたので再就職をしようかなと考えていると、夫の大反対にあったそうです。「妻が働くのを嫌がるなんて、うちの夫モラハラ?」と思ったAさんでしたが、夫の真意は別のところにあったのです。夫の隠された真実とはいったい何だったのでしょうか?

そろそろ再就職しようかな

Aさんは若い頃はバリバリ働いていましたが、出産を機に退職し専業主婦として育児に家事に頑張っていました。

月日が経ち、子どもが大きくなってきたので、家計のことを考えるとそろそろ再就職しようかなとAさんは思い始めました。そして、夫に相談してみたのです。

A「そろそろ仕事始めようかと思うんだけど……」
夫「働かなくていい!」

夫はAさんの相談に対し、働かなくていいの一点張りでした。

どうして? 夫の気持ちがわからない

「私だって働いて家族の役に立ちたいのに……。どうしてダメなの?」

再就職を夫から頭ごなしに反対されたと感じたAさんは落ち込みました。1人で考えているといろいろな思いが浮かんできます。

「夫は私に経済力をつけたくないの?」
「長く社会から離れていた私には働くのは無理ってこと?」

うちの夫は妻の行動を制限するモラハラ夫だったの? と思ったAさんは、もう一度夫と話してみようと思いました。

妻の再就職に反対した夫の真意は?

Aさんはもう一度、夫に働きたいことを相談しました。すると、夫は反対するだけでなく理由も話してくれました。

夫「ただでさえ子育てで大変なのに、仕事までしたらAがもっと大変になるだろう? それなら働かなくてもいいって思ったんだ」

夫は体の弱いAさんのことを心配してくれて、再就職に反対していたのでした。Aさんは夫の真意が知れて一安心。ですが、そろそろ働きたい気持ちも諦められません。

Aさんたちの出した答えは?

夫の心配は嬉しかったAさん。ですが、夫がAさんが働きに出てもまったく手伝う気がないのが気になりました。夫が心配しているのはAさんが大変になることだけで、自分が何かをするつもりはなさそうです。

そこでAさんは夫に「心配するならサポートをしてほしい」とお願いしました。そして、夫のサポートがあればAさんが無理をせずに、働けそうだということがわかりAさんは働きに出ることになったのです。

頭ごなしに反対されただけで諦めず、しっかり話し合いわかり合えたAさん夫婦。仕事を始めても2人で協力し合って乗り越えていけそうですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶