姑や舅から古い価値観を押し付けられそうになったら……。今回は私の友人A子から聞いた、家族計画に口出ししてくるやっかいな姑の話をご紹介します。

子どもは2人で十分な我が家

30代後半のA子は、2人の男の子のママです。A子の年齢や経済的な理由から、子どもは2人までにしようと以前から夫と話し合っていました。昨年建てた戸建て住宅も、子ども部屋は2つしか作っていません。

家族4人でとても幸せに暮らしており、これ以上は望まないと夫婦ともに納得していたのですが……。

姑とは価値観が一致しない……

姑には夫を含めて子どもが4人いて、嫁であるA子にもたくさん子どもを産んでほしいと思っていたのです。年老いた自分たちの面倒を見てくれるのは女の子だけと思い込んでいる節もあり……。

A子はたとえ自分や夫に介護が必要になったときでも、子どもの世話にはならないと決めています。そのための資金も貯めているつもりです。姑の古い価値観を押し付けられるのが、A子は嫌でたまりませんでした。

夫に隠れて口を出してくる姑

A子夫婦の家族計画に納得していない姑は、A子と会うたびに「女の子も産まないとねえ〜老後が大変よお〜!」「3人くらいは欲しいわよねえ〜!?」などと、口出しばかりしてきました。

しかも、夫がいる前では言わないので、質が悪いのです……。A子にだけもっと子どもを産むように言ってくるため、深く考えず聞き流していました。

夫からも舅からも怒られる姑

しかしA子は、姑に言われたことを夫に逐一報告していました。そのため、夫も姑の言動にとても腹を立てており……。

堪忍袋の緒が切れた夫は、義実家を訪ねたタイミングで直接姑に向かって「子どもは2人で十分。これ以上口出ししないでくれ!」と声を荒げました。舅もその話を聞いており、「お前はいつまで子どもたちに干渉するつもりだ! あれほどやめておけと言っただろう!」と一喝したのです。

息子にも夫にも怒られてしまい、さすがの姑もしょんぼりしている様子。この日以来、姑が子どもの人数について口出しすることはありませんでした。

いくら親とはいえ、大人になった我が子の決めたことに対してとやかく言う資格はありませんよね。あまりに過干渉すぎると、娘や息子が離れていってしまうかも……。家族であっても、自分の思いや古い価値観を人に押し付けるのはやめておいた方がいいですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K