どんな職業にも、そこで働いている人にしか分からないことってありますよね。でも、特に接客業だとお客様にそれを理解してもらえず困る場面もあるようです。今回は不動産会社で働く友人が裏話を聞かせてくれました。

仕事でお客様をご案内

私は大手の不動産会社勤務で、毎日のように内覧希望のお客様を物件にご案内しています。

車で物件まで移動し、設備などの説明をしつつお客様が物件を見極めるお手伝いをするのが仕事なので、他業種の友人からは「ラクそうでいいね」なんて言われたりもしますが、実際はそんなに甘くはありません。
お客様の中には内覧している時に困った行動をする人もたまにいるからです。

同棲希望のカップル

特に困るのは、物件の耐震性や防音性を確かめたいのか、「壁をドンドン叩いたり床をドスドス踏み鳴らしたりする行為」です。

先日も、同棲希望のカップルをご案内している最中、こんなことがありました。
付き合い始めて間もないカップルなのか、男性のほうが女性に博識なところを見せたいようで、しきりに壁を叩いたり、部屋の中でジャンプしてみたりしながら、「ここは結構いい素材を使ってるね〜。俺には分かるわ」と得意げな顔をしています。

それはさすがにやめて(泣)

挙句の果てに男性は持参したバットで天井をゴンゴンつついたり、何を思ったのか壁に体当たりしてみたり……。

さすがに私も「お客様、それはちょっと!」と止めましたが、男性は「これくらいで壊れたら物件として終わってるでしょ(笑)」と聞く耳持たず。なんとか内覧を終えましたが、内心ヒヤヒヤしっぱなしでぐったり疲れてしまいました。

散々な結果に

内覧中の音がよっぽどうるさかったのか、翌日には管理会社を通して住人からうちの会社にクレームが入ってしまう事態に……。
しかも結局そのカップルはどの部屋も契約せず、散々な結果になってしまいました。

耐震性や防音性が気になるのは分かりますが、素人がちょっと壁や天井を叩いただけで正確に判断できるものではありませんし、こちらは不動産のプロなので聞いてもらえれば専門知識で答えられます。
皆さんも何か疑問点があればぜひその道のプロに聞いてみてくださいね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの