これは私が実際に出会ったわがままな同僚のお話です。やたらとシフトを交換してほしいと頼んでくる同僚がいました。その同僚が結婚式を挙げることになったのですが……?
自由すぎる同僚
当時私は女性の多い職場で勤務していました。
その職場で出会った同僚Aさんが社会人として大丈夫なのか? と疑うほど、自由な人だったんです。
正社員が全員9時に出社して、仕事が終わらなければ残業をしています。しかし。Aさんは交通の便のよい地域にもかかわらず電車がないという理由で10時に出社したり、終わっていないのに周りに仕事を押し付けて帰ったり、さらには昼休憩でランチに出るとなかなか帰ってきません。
周囲からは冷ややかな目で見られていましたが、Aさんはまったく気にせず態度を改める気配すらありませんでした。
Aさんの結婚
そんななか、Aさんが結婚したことを報告しました。
それからというもの、わがままっぷりはさらにヒートアップしていきました。
会社は土日祝休みだったのですが、大型連休などは祝日以外出勤。
女性が多い職場だったため、子どもの学校や保育園の休みの都合で休みたい人が多く、有給を調整する必要があります。
パートの人を優先的に休ませて、正社員はみんなで配慮しあって有給を取得していました。
そんな中でもAさんは周りと合わせることはありません。
話し合って決めた休みも前日になって、「旦那休みだし、やっぱり休むから代わって」と周囲に押し付けるありさまです。
一度や二度のことではなかったので、周囲もだんだんとAさんに苛つくようになりました。
結婚式の招待
Aさんの結婚から数カ月経ち、Aさんが結婚式を挙げることになりました。
Aさんは、同僚や上司みんなに声をかけ、結婚式でみんなに祝われるのを楽しみにしています。
案の定、結婚式の準備があるとひんぱんに早退・遅刻を繰り返していましたが、もはや呆れて文句もありません。
おめでたい席のことを悪く言うのは気が引けますが、Aさんの結婚を祝福している人はおらず、社内ではAさんにどんどんと不満が募っていきました。
迎えた結婚式当日、新婦側の会社関係の席に座っているのはわずか5人。
直属の上司3人と同僚と私だけでした。
ほかの同僚はどうしても祝福する気持ちになれない、彼女に祝儀を包みたくないと、結婚式の招待を断ったそうです。
毎日顔を合わせる同僚の結婚式の招待を断るって、よっぽどのことですよね……。日頃の行いではありますが、このことをきっかけにAさんが態度を改めてくれることを期待したいです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A