孫は目に入れても痛くないほど可愛いとよく言います。しかし、筆者の友人・O絵は、息子の嫁とうまくいかないことが原因で、大好きな孫に会えないという経験をしてしまいました。O絵にはいったい何があったのでしょうか? O絵から話を聞きました。

私には一人息子・J希がいて、すでに結婚して子どももいます。
私は昔から子どもが好きだったこともあり、孫のKのことをとても可愛がっていました。

J希の嫁・M美は幼い頃に両親が離婚し、母親が家を出て行ってしまったため、父親に育てられたそうです。
M美の父親は、母親に捨てられたM美を不憫に思い、相当甘やかして育てたようです。そのためM美は「困れば親が何とかしてくれる」という自立できていない状態でした。

同居

M美は出産を機に専業主婦になったのですが、我が家へ来るたびに「J希の稼ぎが少なくて大変!」と文句を言うようになりました。

するとある日、「このままじゃ生活できないんで、私の実家で父と同居することにしました!」とLINEで事後報告されたのです。

同居が始まってから、我が家に遊びに来ることはほとんどなくなり、私は孫に会えなくなってしまいました。
J希もなかなか連絡をくれなくなったため、私はしびれを切らして「たまには遊びにおいで」とメッーセージを送ったのです。

お祝い

すると次の日、M美から連絡がありました。何を言い出すのかと思っていたら

「お義母さん、うちの親はKの初節句に立派なプレゼントをくれました。お義母さんもKに会いたければ、初節句のお祝いをください。お祝いをくれるなら、会いに行っても良いですよ。」

と言われたのです。

確かに、孫のKは初節句を迎えていました。
しかし、連絡もままならない状態で、そんなことを一方的に言われる筋合いはありません。
私は、M美の態度にものすごく腹が立ちました。

育ってきた環境

私はこのことを夫に報告しました。
すると夫からは「M美が常識はずれで自立できていないのは知ってたけど、それをきちんと注意しないJ希もおかしい。もうこっちから積極的に関わるのはやめろ。」と言われてしまいました。

J希も、これまで困ったら何でも親を頼ってきたM美を変えることは難しいのでしょう。
たまにKの様子を写真で送ってくれますが、直接Kに会うことはなくなってしまいました。

育ってきた環境が違うとはいえ、自分の価値観ばかりを優先するM美。
J希が幸せに暮らしているのか、最近はその心配ばかりをしています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K