子供の頃、親から勧められて嫌々やっていた習い事。やりたくないことを強要されて、辛かった経験はありませんか? 今回は、私のママ友の子供・Aくんの習い事にまつわるエピソードをご紹介します。

本当はバスケがしたいのに

運動神経抜群で子供たちのリーダー格のAくん(小2)。そんなAくんはサッカーが趣味のお父さんの意向で、サッカーを習っていました。

Aくんは「将来、チームでレギュラー確定だね」と保護者達からも羨ましがられる存在。お父さんと毎日公園で練習をしている姿を見て、みんな感心していました。

しかし、A君本人は「サッカーなんて好きじゃない。本当はバスケがしたいんだ」と話します。実は、お父さんに無理やりやらされているだけで、自分は興味がなかったんです。

お父さんが約束を破ってしまい

ある日、お父さんが「サッカー頑張っているから、バスケの世界大会を一緒に見に行こう」とAくんを誘いました。

Aくんは自分の頑張りをお父さんから認めてもらえて、とても喜びました。

しかし、そのチケットの発売日。お父さんは仕事帰りに仲間とスポーツバーへ向かい、大好きなサッカー観戦に夢中に。Aくんと約束したバスケのチケットを、買い忘れてしまったんです。

お父さんに褒められたかった

一方で、この日がチケットの販売日だと知り、お父さんの帰りを楽しみに待っていたAくん。しかし、帰ってきたお父さんは、ベロベロに酔っ払い、チケットは持っていませんでした。

「ごめんごめん〜」とろれつが回らない状態で謝るお父さんに、Aくんは大泣き。そして、これまでの不満を爆発させます。

「本当はバスケがしたかったけど、お父さんに褒められたくて、ずっと我慢してきた。もうサッカーなんてやめてやる! お父さんなんて大嫌い!」

Aくんとの約束を破って深く傷つけてしまったことで、お父さんの顔はみるみるうちに顔面蒼白! 同時にAくんの本当の気持ちを知り、自分の趣味を子供に押し付けていたことを深く反省しました。

まとめ

その後、嫌々やっていたサッカーはやめさせ、Aくんがずっとやりたがっていたバスケットを習わせてあげることにしたそうです。

自分の好きなことを習わせたいお父さんの気持ちもよく分かります。しかし、やっぱり一番大切なのは本人の意思です。

「習い事これからも続けたい?」などと、時々子供に気持ちを確認してあげることが大事だと思いました。

ltnライター:はぴまる