大型ショッピングモールには色々な人たちがいますよね。当然、それぞれが目には見えない事情や目的を持っているわけですが、自分の思い込みだけで判断して恥をかくケースもあるようです。今回は友人から、ショッピングモールにまつわるエピソードを聞きました。

買い物中、フードコートで見かけたのは

M美は先日地元に戻ったとき、郊外のショッピングモールに出掛けました。

夏休み中ということもあり、ショッピングモールの館内は家族連れでいっぱい!
M美はゆっくりと過ごしたかったので、通路を走り回る子どもたちを苦々しく思いながら買い物をしていました。

何気なくフードコートの横を通り過ぎたとき、M美は食事をする1組の家族に目を留めます。
混みあって騒々しいフードコートで、子どもにファストフードを食べさせている母親は、M美の中学時代の友人のA子でした。

「よくフードコートで食事なんてできるね(笑)」

「久しぶり!」「わぁ、偶然だね〜!」と再会を喜び合うM美とA子。
しかし、M美は買い物中に散々子ども連れに出会い、騒々しさに辟易していたため、ついつい意地悪なことを言ってしまいました。

「よくフードコートで食事なんてできるね。やっぱり子どもいるとお金もかかるし、こういう庶民的なところでしか食事できなくなるの? 私はムリだわ〜!」

夫と子どもと一緒にいるA子のことが羨ましかったのもあり、フードコートで食事することを見下して馬鹿にしてしまったのです。

しかし、実は友人は……

A子は曖昧に笑うだけで、何も言い返しませんでした。
M美はそれで勝ち誇った気分になり、フードコートを後にしました。

数日後、M美は別の友人と久々に会って食事することに。
そこで、先日のA子との一件を「A子、すごい所帯じみててさ、フードコートで慌しく食事してたよ」と話しました。

A子のことも知っているその友人は、慌ててM美にこう言ったそうです。

「いやいや、何言ってんの! A子は株で大成功して今や立派な投資家だよ! フードコートとかファミレスによく行くのも、株主優待券を使わなきゃいけないかららしいよ?」

思い込みで笑った自分が恥ずかしい!

M美はそれを聞いて真っ青に!
「フードコートで食事している」=「庶民的でお金がない」と安易に思い込んで見下していた自分が猛烈に恥ずかしくなったそうです。

自分の思い通りにいかないからと、他人に八つ当たりするものではないですね。
M美にはしっかり反省してもらいたいものです。

ltnライター:藍沢ゆきの