今年、ブランド創設100周年を迎える【グッチ】。それを記念して今年5月のフィレンツェのグッチ ガーデンでの開催を皮切りに、世界各都市を巡回しているエキシビションが「Gucci Garden Archetypes」展です。同展は、これまでの広告キャンペーンを通じて、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが描くビジョンと美学、哲学を映し出す試み。2021年10月31日(日)まで東京・天王洲B&C HALL・E HALLで開催中の同展から象徴的なスポットをピックアップします。

アレッサンドロにストックされたモチーフの豊富さに脱帽

【グッチ】の世界の元型となる広告キャンペーン。「Gucci GardenArchetypes」展はテーマごとに13のエリアにわかれ、多様で魅惑的な【グッチ】の広告キャンペーンの世界を再現しています。

アレッサンドロの頭の中を冒険する旅のスタートは「Room 0 Control Room」から。コントロールルームのような場所に【グッチ】の広告ムービーを映し出す30のモニターがあちこちに。

続く「Room 1 Gucci Collectors」は、2018年秋冬コレクション広告キャンペーンのテーマである「グッチ コレクター」を展開。天井と床が鏡張りになった空間はキャンペーンムービーでも登場した大量の蝶の標本、ぬいぐるみ、鳩時計で埋め尽くされています。

陳列棚には新アイコンである「GGマーモント」バッグのアーカイブがぎっしりと並べられ、圧巻!

GGモノグラムやキルティングといった普遍的なタイプから、アレッサンドロらしいきらびやかなタイプまで、デザインも形も様々で思わず見入ってしまいます。

東京を舞台とした2016年秋冬コレクション広告キャンペーンを表現した「Room 5 Tokyo Lights」。ムービーにも登場したデコトラが中央に据えられ、あらゆる色彩の人工的な光に溢れています。

壁に敷き詰められたスパンコールが乱反射し、きらびやかな様は東京を代表する繁華街である新宿を思い起こさせます。

ラファエル前派やルネッサンス時代の美の世界に、シュールレアリズムを取り入れたスペイン人アーティストのイグナシ・モンレアルの絵画で表現した2018年春夏コレクション広告キャンペーン。

「Room 9 Gucci Hallucination」ではこのコレクションを絵画で表現するため、1日14時間を数カ月かけてその制作に捧げたモンレアルによる絵画が。四面から迫ってくる迫力があります。

ちょっとシュール。モデルを3Dプリントしたマネキンも

アレッサンドロが【グッチ】で初めて手がけた2015年秋冬コレクション広告キャンペーンの舞台は地下鉄。「Room 4 Urban Romanticism」では細部に至るまで完璧に地下鉄の車両を再現しています。

キャンペーンで起用したモデルを3Dプリントしたマネキンが着用しているウェアも、キャンペーンと同じものです。

2016年春夏コレクションの広告キャンペーンでは、ベルリンの武骨な建築物を颯爽と走り抜けた若者たちの親しげな様子を表現。

「Room 10 Rebellious Romantics」では、遠くから音楽が聞こえるクラブのトイレから、3Dプリントで再現されたモデルが急ぎ足でダンスホールに戻る瞬間を捉えています。トイレの個室にもちょっとした仕掛けがあるので、そちらも現地でチェックを。

美容にも多様性を。今秋日本デビュー【グッチ ビューティ】のコーナーも

昨年グローバルローンチし、日本では2021年9月に発売を開始するメイクアップライン【グッチ ビューティ】。そのデビューキャンペーンムービーを流す放送局という設定が、こちらの「Room 3 Gucci Beauty Network」。

「大胆な人、輝ける人、美しい人のために」とのフレーズが添えられた広告キャンペーンは、リップにフォーカス。70年代を彷彿とさせるスタイリングを纏ったモデルは、性別不詳だったり、様々な歯並びだったり。美容広告で見られる完璧な美しさを持つ女性ではなく、多様性を訴える表現がアレッサンドロらしさ全開です。

「Room 8 In Bloom」は2017年にアレッサンドロが【グッチ】で初めて手がけたフレグランス「グッチ ブルーム」がテーマ。

花々が埋め尽くす空間では、どこからか「グッチ ブルーム」の香りが漂ってきます。

収集家、デコトラ、シュールなルネッサンス調絵画、3Dプリントされたモデルと、いつも驚きを与えるコレクションを発表するアレッサンドロらしい多面的なエキシビション。万華鏡のようにめくるめく彼のビジョンを体感しに足を運んでみては。

「GUCCI GARDEN ARCHETYPES」
会期/2021年9月23日(木・祝)〜10月31日(日)11:00〜20:00、金・土・祝前日は〜21:00※最終入場は閉館時間の30分前まで
場所/東京都品川区東品川2-1-3 天王洲B&C HALL・E HALL
入場無料(事前予約制)、 オンライン予約は【グッチ】公式LINEアカウントから

※今後の状況によっては、事前の予告なく変更となる可能性があります。本エキシビションの最新の状況については、グッチ ジャパン クライアントサービス(0120-99-2177 受付時間 10:00- 21:00)まで問い合わせてください。また混雑時に来場人数が制限される場合がありますので、予めご了承ください。

※本エキシビション会場では、来場者の安全に配慮するため、感染症対策を徹底して行っています。

「GUCCI GARDEN ARCHETYPES」公式サイト
[https://www.gucci.com/jp/ja/st/capsule/gucci-garden]

Senior Writer:津島千佳