最近の若者を指す言葉として浸透してきた“Z世代”。
SNSを用いた情報収集が主流で、自己表現を重視し、堅実な志向が特徴とされています。
今回は、そんなZ世代の新入社員に助けられたという、筆者の知人から聞いたエピソードをご紹介します。
大好きな車の仕事に携われて幸せだったが……
これは、私の部署に入ってきた大型新入社員のお話です。
私は、とある自動車メーカーで営業職として働いています。
幼い頃から車が好きだった私にとって、今の仕事は天職。
大好きな車と関われるのは嬉しかったのですが……。
パワハラ上司に悩まされていた
職場の雰囲気はいつも嫌〜な感じ。
というのも、40代の男性上司が、誰でも一目で分かるような【パワハラ上司】だったから。
「話もできないなんてポンコツすぎ!」
「もっと気合い入れてやれよ、根性ないな」
しまいには、
「やる気がないならすぐ帰れ!」
と言われてしまい、誰かが全力で謝っている姿があるのが日常でした。
上司自身はほとんど成果を上げていないのに、文句ばかり。
プライベートなことも勝手に突っ込まれたりして、泣いてしまう人もいました。
それでも、上司は役員の甥っ子で贔屓されていたため、なかなか強く言える者もおらず。
パワハラがまかり通っている現状が続いていました……。
新入社員が驚きの対応を!
そんななか、春を迎えて、私たちの部署に男性新入社員が入ってきました。
明るく元気な彼に、私含めみんな好印象。
パワハラ上司はそれが気に入らなかったようで、いつものように適当なことに難癖つけて怒鳴りはじめ……。
「お前やる気ないだろ!」
「もういいから帰れ!」
すると、彼はまさかの行動に!
「分かりました、帰りますね」
と笑顔で告げ、本当に帰ってしまったのです。
もちろん、彼は仕事への意欲満々。
後から話を聞くと、すでにこのとき担当の仕事は終わっていて、他に仕事をもらえないかと考えていたところだったそう。
「ありえないだろ!」
と翌日、上司が叱ろうとしますが
「命令されましたよね?」
ととぼけていました。
正論で上司をやっつけてくれた
その後も、何かにつけては怒鳴ってくる上司に反撃!
上司「なんだこれは、酷いだろ!」
新入社員「先ほどA男さん(上司の名前)から指示されたのですが?」
上司「やる気もないくせに!」
新入社員「ありますよ、だから成果も上げていますが?」
実際、新入社員は本当に敏腕。
すぐに仕事を覚え、上司の何倍もの仕事量をこなしていました。
正論で返す新入社員に私たちも勇気をもらい、だんだん上司に言い返すように。
その結果、上司からのパワハラもほとんどなくなり、とっても気持ちよくお仕事できるようになりました。
間違っていると思ったことは、正直に言った方がいいとみんなが学びました。新入社員の彼には感謝の気持ちでいっぱいです♪
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい