結婚後、長い年月がたってから熟年離婚する夫婦は年々増えてきているそうです。特に子どもが手を離れたタイミングで「責任は果たした」と思い、離婚を決意する人も多いんだとか。今回は熟年離婚で思わぬ窮地に陥った女性から聞いたエピソードをお届けします。

家事や育児を放置し続けた結果……

知人のA子は、20代前半で結婚してから30年近くずっと専業主婦。とにかく働くのが嫌で、夫の収入に頼りきりでした。

かと言って育児や家事を熱心にするわけでもなく、むしろ放置しまくり!
見かねたA子の母親が手を貸す形でなんとか家庭を維持していたものの、子どもが就職して家を出たタイミングで、ついに夫から離婚を言い渡されてしまいました。

自信満々で離婚を承諾

しかしA子は反省するどころか、「私だったらまだまだ引く手あまただし♪」と自信満々で離婚に応じます。

離婚後は、すぐに再婚相手を探そうと奮闘するA子。
昔はモテモテだったので、それほど苦労なく次の男が見つかり、すぐにまた養ってもらえるだろうと思っていました。
しかし、予想に反してA子の婚活はなかなか上手くいきません。

友人たちに愚痴を言うと

数週間後、A子は高校時代の女性グループで集まったときに婚活の愚痴をもらしました。てっきり友人たちは励ましてくれると思ったのですが……

「当たり前でしょ。仕事もない、家事もできない、そんな人とは誰も結婚したいと思わないわよ」とコテンパンに言われてしまいます。

A子はめげずに「でも昔はそれでもモテたもん!」と反論。
しかし友人たちは「だからそれは20年前の話でしょ。現実を見たほうがいいよ。とりあえず男より仕事を探せば?」と呆れ顔。
気付けば周囲の友人たちはみんな子育てを終えて夫婦仲良く老後を楽しもうとしていたり、仕事で出世して役職に就いていたりと、みんなそれなりに幸せを手に入れていました。

現実は見えたけど

そこでやっと自分が置かれた状況を理解したA子は、真っ青になって職探しを始めることに。
しかし、20年以上ろくに働いてこず、スキルも資格も経験もないA子の就職活動はなかなか見通しが立たないそうです。
並行して続けている婚活も行き詰まり中なんだとか。

熟年離婚後、苦労する男性の話はよく耳にしますが、意外と女性にもリスクはあるのかもしれませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの