これは筆者が知人から聞いた、思わず「いつの時代?」と聞きたくなるような旦那と義母のお話です。「無駄な資格とる時間あったら家事しろ」と言われても、自分のキャリアを諦めなかった妻が反撃に出た結果……?

「文句は俺より稼いでから言え」というモラ夫

私は28歳の時、5歳年上の旦那と結婚しました。

旦那は結婚前は尽くしてくれる人でしたが、一緒に住み始めてから次第にモラハラ発言をするようになっていきました。

「誰のおかげでこの生活が成り立っていると思っているの?」「文句があるなら俺より稼いでから言ってね」など、言い合いになった際には必ず、私の収入の方が低いことを出して圧をかけてくるのです。

さらに月に2・3回の頻度で義母が家に来て、「嫁ちゃんは家事が苦手だから」と勝手に掃除・洗濯・料理をするのもストレスでした。

ちなみに旦那は家事を全くやらないので、普段の家事はすべて私。分担してほしいと言ったこともありましたが、やはり「俺の方が稼いでるから」という理由で取り合ってもらえず。

「こんな生活があと何十年も続くの?」と絶望する日々でした。

やりたい仕事を見つけたが、馬鹿にしてくる旦那と義母

30歳の時、たまたま見ていた求人サイトで、昔憧れていた職種の求人を見つけました。

「専門職だから、応募するためには資格取得が必要になる。それでもチャレンジしてみたい!」と思い、まずは必要な資格を取るための勉強を始めた私。

そんな私に、旦那や義母は言いたい放題。

旦那「30歳超えた既婚女が転職? うまくいくわけないからやめとけ」
義母「無駄な勉強する時間があったら、家事をしなさいよ」

私はひたすら耐えて、毎晩仕事と家事を終えてから、資格試験の勉強に励みました。

結果、無事に資格を取得し、32歳で憧れていた大企業の専門職へ転職することに成功。収入は倍になり、旦那よりも高くなりました。

「まぐれで受かったからって調子に乗るなよ」と威嚇してくる旦那と、「そうよそうよ!」と横から援護してくる義母。

私は「今は女性も年齢関係なくキャリアアップするのが当たり前の時代だって知ってました? 考え方が古いあなたたちにはわからないかもしれませんね」と言って、記入済みの離婚届を突きつけてやりました。

財産分与で少し揉めたものの、子どもがいなかったこともあり、すんなり離婚は成立しました。私はワンルームマンションに引っ越し、旦那は実家に帰って義母と一緒に暮らすことに。

数ヶ月後、元旦那から「母さんが腰を悪くして、家事をする人がいない。家がぐちゃぐちゃだから手伝いに来てほしい」と連絡がありましたが、「私、自分より稼げる人の言うことしか聞かないので」と言って一方的に電話を切りました。

最後に

共働きなのに家事もせず、妻の目標を貶すモラハラ旦那なんて、見捨てられて当然だと思ってしまいます。一生を共にするパートナーとは、お互いを尊重し合うことがマストですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N