情報化社会は確かに便利ですが、それ故の悩みを感じている人々もいるそうです。
筆者の中学生の従妹もまた、とある悩みを解決する為に、意外な対策法を打ち出していました。
その対策方法とは一体……? 今回は、筆者が体験したジェネレーションギャップを感じたエピソードについて紹介しますね!

久々に会った従妹

私には、中学生の従妹がいます。
年が離れていることもあり、私は彼女のことを実の妹のように思っていました。
人懐っこい性格の従妹は非常に可愛らしく、一緒に過ごすだけで安らげたのです。

社会人になってからは、彼女に会う機会も減っていましたが、先日、久々に親戚一同の集まりがあったので、従妹に会うことが出来ました。
中学生になった彼女は、相変わらずニコニコと朗らかに私に接してくれたので、思わず嬉しくなってしまいます。

一気に3台で視聴!

従妹との再会を喜ぶ私でしたが、夜になり彼女がスマホ、タブレット、テレビの3台でそれぞれ異なるチャンネルを見始めた時は、思わず目を丸くしました。
「どうしたの?」と尋ねると、従妹の口からこのような発言が飛び出るではありませんか!

「クラスの皆と会話で盛り上がる為にも、色んなチャンネルを見る必要があるの! 各番組の山場だけでも、押さえないとね!」
そう言って、聖徳太子の如く、一度に聞こえてくる音声に耳を傾ける従妹を見て、私は絶句してしまいました。

思春期故の真っすぐさ

確かに私も中学生時代は周りに合わせる為に、興味がないのに、人気番組に熱心に見入っていたなぁと反射的に思い出しました。
スマホで一度に多くの情報を取得出来る現代は、益々その傾向が強いのでしょう。
学校には多くの生徒が通っていますし、尚更、気を使うのも当然かもしれません。

ですが時には「全てを合わせる必要はない」と割り切るのもまた、健やかな生活の為には大切なことだと思います。
感受性豊かで素直な思春期だからこそ、従妹もこのような行動を取っているのでしょうが、私としては「無理しなくて良いんだよ」と肩に手を置いてあげたくなったエピソードなのでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子