親の離婚を目の当たりにしたことはありますか? 私の周りでは、実は両親の離婚を最近経験したという話を耳にするのです。今回は、筆者の知人Qさんから聞いた自身の両親の離婚を目の当たりにして教訓にもなったというエピソードをご紹介します。

おしどり夫婦と自慢のQさんの両親

Qさんの両親は仲のいい夫婦だと、子どもであるQさんでもそう思うほどのおしどり夫婦でした。(私も結婚したらこんな夫婦になりたい!)と小さい頃から憧れるほど、両親の関係を尊敬していました。

弟の成人のお祝い! そして母が切り出す……

ある年、Qさんの弟の成人のお祝いをすることになり、Qさんは夫と子どもたちを連れて実家へ行きました。男の子の成人のお祝いは親戚一同揃って宴会を開くのがQさん一家と親戚の習わしになっていたので、その日も大いに盛り上がりました。
そして宴会もそろそろお開きになろうとしたところで、突然母が「ちょうどいいので、皆さんの前でお話があります。」と切り出し、離婚届を父に渡したのです。

今までの思いを語り出す母

「子どもたちが二人とも大人になったら離婚するって、ずっと決めてたの。」と話し出す母。
納得のいかない父は狼狽えていましたが、母は理路整然とこれまでの父に対する恨みつらみを話し始めました。特に一番辛かったのが産後の恨みだと言い、「特に、出産して退院したその日に、『子ども産み落としても、案外体型変わらないもんだな』と笑ったこと、『ところで、入院前にクリーニングに出した俺のスーツ、明日取ってきて。』と言ったこと、産後で不安な私に対しての数々の暴言を、絶対に許さないって決めてたわ。」と言い、今までのどんな嬉しかった思い出の数々をも吹き飛ばして、離婚の文字しかなかったと母は語っていました。
それを聞いた父は、返す言葉もなく、ただただ黙って聞いていました。
何年も前のことを言われて父も少し可哀想かなとも思いましたが、産後の恨みは一生とも言いますよね。母にとっては離婚を考えるほど、父からのモラハラ発言が許せなかったのでしょう。結局父はその場で離婚届を書きました。

母は、「あなたたちの目の前でこれはやりたかったの。これからはお父さんとお母さんは別々で暮らすけど、今まで通りそれぞれに会いに来ていいからね。子育てもそれぞれに頼りなさいね。」と言ってくれました。
そしてそれに続けて、弟とQさんの夫に向かって、「妻を蔑ろにするとこういうことが待っているからね。結婚生活って簡単じゃないのよ。覚えておきなさい。」と、弟の胸に突き刺さる成人のお祝いとなり、同時にQさんの家庭にも響いた日となりました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり