結婚をして新しい家族が増えると、新しい人付き合いが生まれ、新しい悩み事も増えていくこともありますよね。今回は、筆者の知人Aさんから聞いた義理のきょうだいから受けた理不尽エピソードをご紹介します。

Aさんの義妹は超ブラコン

Aさんの夫には妹がいて、妹は兄の彼女に対して敵意をむき出しにするブラコンでした。
付き合っている時も「お兄の相手にしてはブサイクすぎる」と言われ、結婚する時にも「赤ちゃんができたらお兄に似るといいね〜その方が絶対可愛いも〜ん」などなど、多くの暴言と嫌味を言われてきました。
しかし、Aさんにとって義理の妹は一緒に暮らすわけではないし、お盆と正月だけ我慢すればいいだけ、と前向きに考えていたので、義理の妹の存在を気にせずに婚約することにしました。

まさかの敵対!?

Aさんたちの結婚式に向けての準備が着々と進められる中、なんと同時期に義妹も当時付き合っていた恋人と婚約したのです。兄の結婚が決まっていて結婚式もすると決めている中で妹が婚約をしてくるなんて、今まで聞いたことがなかったAさんは(これはブラコンから私への敵対に変わったのか?)と感じていました。
結局、Aさんが希望していた結婚式場がなかなか予約が取れなかったので、婚約してすぐに式場を押さえることができた義妹の結婚式が、先に執り行われることになりました。
式当日に「じゃ、お先に〜♪」とAさんに言い放った義妹を見て、これで義妹も満足してくれるかなと内心ホッとしていました。

出産までライバル視!

Aさんの挙式も無事終えることができ、やっと落ち着いたと思った年末年始に義実家へ挨拶に行きました。そこにはもちろん義妹夫婦もいて、なんと義妹は妊娠していました。「いつもうちがお先で御免ね〜♪」と年始早々に突っかかってくる義妹にAさんは呆れ果てていました。
お盆の時には、「男の子だって〜長男のお嫁さんより先に男の子産んでごめんなさいね〜」と、Aさんにはチクリと刺さる言葉も言ってきて、我慢すればよかったお盆と正月が苦痛で仕方ありませんでした。

そして義妹の出産の日を迎えると、なんと生まれてきたのは女の子だったのです! 実は「多分男の子っぽいけど見えにくいな〜」と医師には言われ続けていたらしく、それを男の子だと義妹が勝手に信じ込んでいたのでした。

結局、その1年後にAさんは男の子を出産しました。「なによ! 先に男の子産んだからって偉そうに! 嫌味ったらしい!」と言われのない暴言を吐かれたAさんは、これをキッカケに義実家に行かないと決めました。ライバル視するのは勝手ですが、言葉に出してはいけませんよね。それを聞いた義母は義妹をたんと叱り付けたそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり