最近はいろんな便利グッズが発売されています。今回は、犯罪から身を守るためのお助けグッズが原因で思わぬ事態に発展してしまった……という友人から話を聞きました。

友人宅へ訪問

私は結婚して1歳の息子を育てています。同じく育休中の友人と久しぶりに会おうという話になり、友人宅へお邪魔することになりました。

学生時代は同じ部活に入りいつもバカばっかりやって過ごしていた友人で、話のネタになるかなと思い、最近手に入れた【盗聴器発見装置】を持っていったんです。リサイクルショップで1000円くらいで売っていて面白半分で購入し、実際我が家でも試してみましたが無反応。

友人は3か月前に引っ越したばかりと言っていたので、念のためチェックしておくと安心かも! という軽いノリでした。

盗聴発見装置で家中を確認!

友人に見せると、案の定「なにこれ面白そーう!」と予想通り食いつき、さっそく2人で家じゅうを点検しました。

すると、突然けたたましい音が鳴り発見装置が反応したんです。そこは子供部屋で、部屋の隅の辺りで異常をしらせる警告音がなり続けました。装置で音の出所を探ると、コンセント付近で音がさらに大きくなりました。すぐにコンセントを抜くと音は鳴りやみました。

その後

2人で怯えながらネット情報を探してみると、同じようなコンセントが見つかり、やはり盗聴器なのかも……と疑惑は深まることに。コンセントタイプは通電していないと使えないということだったので、すぐに袋に入れてグルグル巻きにしましたが、恐怖と気持ち悪さでその後はなんとも言えない空気になってしまいました。

友人は犯人に心当たりがなく怖すぎるからと、その後すぐに実家に戻りました。大事にしたくないと言い、警察には相談していないらしいですが、実家なら家族もいますし、他の部屋に引っ越すより安全なのかもしれません。

私が発見装置を持って行かなければこんなことにならなかったのに、と思う反面、逆に持って行かなければ誰かに盗聴されていたままだったのかもしれないと思い、複雑な気持ちです。早く友人に平穏な日々が戻るように祈るばかりです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kato Rira