どの職場にも一人はいるであろうお局様。中には後輩思いのやさしいお局様もいるかもしれませんが、そうではない人も多そうですよね……。今回は私の友人A子から聞いた、女性社員にやたらと厳しいお局様の話を紹介します。

女性に厳しい独身のお局様

友人A子の職場には、30代後半で独身のお局様がいます。男性と接するときと女性と接するときの態度があまりにも違うことから社内でも有名で、「あまり関わらない方がいい人」として扱われていました。

特に若い女性や時短勤務の女性に厳しく、「だ〜か〜ら〜」と大きな声で人前でも平気で叱ったり、口を開けば女性たちへの文句や愚痴ばかりを言ったりする人でした。

時短勤務のA子が標的にされてしまう

時短勤務をしていたA子は、運悪くお局様から一番の標的にされてしまい……。人前で叱責されたり、長文メールで注意されたりしていました。中には人格を否定するようなものも。A子の仕事は、毎朝お局様が前日夜に送付したお叱りの長文メールを読むことから始まります。A子が退社後にいかに自分がフォローしたか、何ができていなかったか、などがつらつらと書かれていました。

ついにA子はストレスから帯状疱疹を発症してしまい、耐えがたい痛みの中仕事をこなす日々が続きました。

赴任してきた上司が救世主となるか!?

しばらくはお局様のやり方に耐えていたA子でしたが、このままではほかにも犠牲者が出ると思い、反撃に出ることを決意。

そこへタイミングよく、新しい上司が赴任してきました。新しい上司に、今までお局様から送られてきたお叱りの長文メールをすべて転送して共有。人前で度々叱責されることや、時短にも関わらずお局よりも仕事を多くこなしていることを数字で説明するなど、事細かに状況を伝えました。

新しい上司のおかげで……

理解と行動力のある新しい上司は、お局の行動を問題視。他にも社内でお局様から隠れてひどい仕打ちをされている人がいないか調査を開始しました。すると、お局様からお叱りの長文メールを受信していた人がたくさんいたのです。

立場を利用してただ一方的に叱るだけの威圧的な態度をとり、ほかの人の言い分を聞こうともしないお局様は、早速通勤が不便で激務なことで有名な出張所への異動が決まりました。異動して数か月後、今まで仕事を人に押し付けてばかりだったお局様は激務に耐えかね、依願退職したそうです。

年齢が上だと立場が上、何を言っても許されると勘違いするお局様は多いですよね。A子の職場でお局様というモンスターがこれほどまでに成長してしまったのは、今まで見て見ぬふりをしてきた上司たちにも問題があると言えそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K