誰でも最初は子育て未経験。近くに助けてくれる親や義両親がいると安心しますよね。ただ安心感が甘えに変わって、いきすぎた行動をしてしまうこともあるようです。今回は私の知人から聞いたお嫁さんとのエピソードを紹介します。

息子夫婦

私には息子がいます。数年前に結婚して、専業主婦の嫁と0歳の子どもと生活していますが、息子夫婦は我が家から車10分程度の近所に住んでいるので、ひんぱんに顔を見られる環境です。

私が休みの日には0歳の孫を預けに来たり、晩御飯を家族で食べに来たり、お嫁さんともわりと良好な関係を築けていると感じています。

息子夫婦からの連絡

ある晩、息子から電話がかかってきました。息子が「母さん、明日って仕事だよね?」と聞くので、「うん、仕事だよ。どうかした?」と用件を聞こうと思いましたが、「いや、それなら大丈夫。ありがとう。また実家に顔出すね。」と用件を話さないまま電話を切ってしまいました。

まあいいか、と深く考えていなかったのですが、息子との電話を切って10分後、次はお嫁さんから着信が……。

なんだろう? と電話に出ると、嫁は「明日子どもを預かってもらえないか?」とお願いしてきました。私は仕事があるので断ろうかとも思ったのですが、直前に息子から電話があったこともあり、少し気になったので訳を聞きました。

嫁は「どうしても欠かせない用事があって……。」と話し、詳しい用事は教えてくれません。

ただ切羽詰まっている感じがしたので、「職場に休めるか聞いてみるね。」と伝え、なんとかお休みをもらい、孫を預かることにしました。

子守中、嫁は……

翌日、仕事を休み孫を預かりました。孫がちょうどお昼寝に入ったところで、私もひと休み、と思いスマホを手に取りました。

インスタを開くと、お嫁さんのストーリーがあがっています。内容を見てみるとそこには、『ライブに参戦中!』といった文字とライブ会場の様子。

「『どうしても欠かせない用事』ってライブだったのね……」と驚き、息子から聞いていたであろうに、嫁は私に仕事を休ませてまで子守りを頼みたかったのか、なぜ正直に用事を教えてくれなかったのかと疑問が残りました。

もちろん、趣味を楽しむのは良いことですし、私に理由を言い出しづらかったのかもしれません。正直に言ってくれていたら、息抜きも必要よね、と快く送り出していたのですが、こちらの善意を利用して子守りを押し付けられたような感覚になり、心がざわついてしまいました。

お互いに気持ちよく助け合えるような嫁姑関係でいられたらと思うのですが、中々難しいものですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A