冤罪の疑いをかけられたら、皆さまはどう対処しますか? 今回は、ママ友からクレジットカードの窃盗を疑われた知人から聞いたエピソードをご紹介します。否定しても聞いてくれないママ友にうんざりした知人ですが、事態は意外な展開を迎えたのです。

ママ友に窃盗を疑われた!

A子はある日突然、ママ友のB美から「盗んだクレジットカードを返して!」と、迫られました。B美はクレジットカードを紛失したらしく、A子が盗んだと疑ったのです。
犯人扱いされたA子はすぐに「そんなことしてない!」と否定しましたが、B美はA子の犯行と決めつけて睨みつけてきます。

A子は「なんでそう思ったの!?」と尋ねると、B美は疑った理由を説明しました。
数日前に、A子はお店でB美から「荷物を見ていて」と頼まれて、財布入りのバッグを預かったことがありました。B美は、そのときにクレジットカードを盗んだに違いないと言うのです。

無実なのに!

A子は「やってない」と必死に訴えましたが、B美はA子が窃盗犯だと思い込んでいて、聞いてくれません。
A子は「らちが明かないから警察に行こう」と提案しました。ところが、B美は「騒ぎを大きくすると、子どもたちの関係に影響する。クレジットカードを返してくれたら許してあげるから」と言って警察に行こうとしないのです。
結局その日は「やった」「やってない」と言い合うだけで、話は進みませんでした。

事態は意外な展開に

B美の頑なな態度に困ってしまったA子。冤罪をどう晴らしたらいいか考えていたら、B美から連絡がありました。「空き巣に入られていたみたい。疑ってごめん……」と謝罪されたのです。
クレジットカード以外にも盗まれたものがあることがわかり、空き巣被害が発覚したのだとか。A子は疑いが晴れてホッとしたけれど、思い込みで犯人扱いされたことに、あとから怒りがわいてきたそうです。

思い込みのせいで、被害が増えた!?

B美はA子が犯人と思い込んでいたため、カード会社に紛失の届け出をしていませんでした。そのため、窃盗犯はその間に何度も不正利用を行い、被害総額が膨れ上がってしまったのだとか。
それを聞いたA子は、かわいそうだと思いつつ、「だから警察に行こうって言ったのに」と呆れてしまったそうです。

※窃盗・詐欺は犯罪行為です

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子