霊感がない人でも、人生で1度くらいは不思議な出来事に遭遇するものではないでしょうか。今回は、まさに「霊感がない私がどうしてこんなことに……」という目に遭ってしまった友人に、ちょっとゾッとする話を聞きました。
新築マンションを購入
私は夫と2人の娘と暮らしています。
今年、上の娘が小学生になるということもあり、ついにファミリー向けのマンションを購入しました。
小学校にも近く便利な立地で、しかも新築の最上階です。
これまでは狭いアパート暮らしだったので、私は新しい住まいでの日々に幸せいっぱいでした。
次々に奇妙なことが
しかし、入居してしばらくたったころから、奇妙なことが起こり始めます。
最上階なのにまるで上に人が住んでいるかのような足音がしたり、新品のLEDのはずなのに照明がチカチカ点滅したりするのです。
念のため、同じマンションに住む人にも話を聞いてみましたが、他の部屋ではそんなことは起こっていない様子。
どうして我が家だけ? と不思議に思っていたのですが……
子どもの一言が決め手に
そんなある日、決定的なことが起こりました。
小学生の娘が洗面所で叫び声を上げたので慌てて駆けつけると、「鏡の中に知らないおばあちゃんがいた!」と言うのです。
娘の様子から、嘘をついたり冗談を言っているのではないことはすぐに分かりました。
これはさすがに放っておけない……と考えた私と夫は、管理会社に相談することにしました。
真相を知り、向かったのは……
管理会社で聞かされた話は、こういうものでした。
私たちは離れた土地から引っ越してきたので知りませんでしたが、実はマンションが建つ前、この場所には古い家が何軒か建っていたといいます。
そして、そのうちの1軒に1人で住んでいた老婦人が、立ち退きを拒否して最後までマンション建設に反対していたそうです。
しかし老婆は亡くなってしまったため、親族が土地を売り、マンションが建設されたのでした。
「娘が見たのは、きっとその老婦人だったんだ……」と私はゾッとしました。
夫と相談し、後日私たちは管理会社経由で老婦人の親族に連絡をとってもらい、お墓にお参りをすることに。
お花をお供えして、「大切に住みますので、安らかにお眠り下さい」と家族で手を合わせました。
なぜ私たちの部屋でだけ奇妙なことが起こったのかは今でも分かりませんが、その夜から奇妙なことはピタッとおさまりました。
まとめ
まさか新築物件でこんなことが起こるなんて予想できませんよね。この友人はもともと霊感も全くなかったため、余計に驚いたそうです。
やはり強い気持ちはその人が亡くなっても土地に残るものなのでしょうか。
幸い、今は平穏に暮らしているそうで何よりです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの