妊娠によって、体重の急激な増減や吐き気など、体にいろいろな変化が起こりますよね。新たな命を授かっているのですから、体調や見た目が変わっていくのは当たり前のこと。でも、それを理解しようとしない夫もなかにはいるようで......。これは、筆者の同僚A子に起きた妊娠中のお話です。

心から待っていた命を授かった夫婦

不妊治療の末、ようやく念願の我が子を授かった私。
夫もとっても喜んでくれていました。

それもそのはず、2人とも子どもが大好き。

「早く大きくなれよ〜」
妊娠発覚当初は、毎日私のお腹に向かって夫が話しかけてくれていたのですが......。

つわりの悪化とともに夫の態度も酷くなっていく

しかし、つわりが酷くなるにつれ、私に対する夫の態度も冷たくなっていくように。

つわりが酷く、思うように仕事をこなせなくなった私。
会社に相談して、時短勤務させてもらうことにしました。

すると夫は、家にいる時間が多くなった私を羨むようになりました。

「いちいち大げさじゃない?」
「たくさん休めて妊婦はいいねえ」
と小言を言ってくるのです。

一生懸命頑張る妻に冷たく接する夫

そのチクチク言葉に心を痛めつつも、できる限り家事は頑張ろうと動いた私。

夫が仕事で大変なのは重々承知していました。
そこで、あまり喧嘩せず穏やかに暮らせるようにと努力したのですが......。

つわりが酷く、吐いたり急激な眠気に襲われたりしてなかなか思うように進みません。
それを見た夫からまた文句を言われてしまいます。

そんな日々が1か月ほど続いたある日、腹痛で夜中動けなくなってしまった私。

「またいつものね〜」
「早く横になれば〜?」
と軽く考えていた様子の夫。

しかし、いつものつわりとは違いました。

私がもだえ苦しむ姿を見て、さすがに異変に気付いた夫。
救急車を呼ぶことにしました。

妊婦の大変さを知った夫は反省

結局、そのまま1週間入院することに。
どうやら、無理して動いたことがアダになったようでした。

妊婦の大変さを軽視したことで、看護師からこっぴどく説教された夫。

「一緒に望んだことなのにひどい態度ばかり取ってごめん」
と、誠心誠意謝ってくれました。

それからは私の体調をずっと気遣ってくれました。
無事、娘が生まれ、今は2人で協力し合って育児を楽しんでいます。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい