商品やサービスを購入したくて店舗へ足を運んだ時、あまりにも不躾な対応をされると腹が立ちますよね? 筆者の友人・T夫妻は、俗に言う億り人。仮想通貨への投資で成功した2人は、夢だった車のディーラーへ行ったのですが──? 何があったのかT夫妻から話を聞きました。

億り人

私の友人・T夫妻は、俗に言う『億り人』です。
億り人とは、仮想通貨への投資で莫大な利益を得た人のことを指す言葉で、Tも仮想通貨で大成功しました。そして、Tの夢だった新型のSUV車を購入することにしたのです。

T夫妻は欲しかった新型のSUV車を販売しているディーラーへ行ったのですが、あからさまにバカにしたような態度で、若い男性の店員が近寄ってきたそうです。

慇懃無礼

その店員は「こちらの車は非常に人気がある車なんです。お値段もかなりしますし。」と一言。
T夫妻は普段着で行ったため、場違いな客だと見なされたのでしょう。

「前から欲しかった車なんです。」とTが言うと、「ご予算にもよりますが、うちの店はどれもお値段が高い車ばかりなので、審査が通らないと……。お客様にご購入いただける車はうちの店にはないと思いますよ。」と半笑いのような表情で見下した態度をとったのです。

手のひら返し

頭に来たT夫妻は、その店員に見切りをつけ、別の担当者を探しました。
すると親身に相談に乗ってくれた新入社員の男性担当者が!
彼の態度に好感を持ったTは「現金一括で購入したいので、手続きを教えてください。購入後もお世話になるので、よろしくお願いします。」と頭を下げました。

その様子を見ていた最初の店員は、急にT夫妻のところへやってきて「そういうことでしたら私が担当させていただきます。彼はまだ新入社員なので。」慌てたように弁解しました。
しかし、T夫妻は無視。
新入社員の人と無理やり担当を替わろうとしたので、
「あなたのような人には絶対に頼みません。私たちが買える車はないんでしょ?」と言うと、さすがに気まずそうな顔で事務所へ戻っていったのです。

トップセールスマン

T夫妻は、丁寧な対応をしてくれた新入社員の人から現金一括で車を購入。
購入後も担当者がとても良くしてくれたので、友人を何人も紹介したそうです。

T夫妻の担当者は、新入社員にもかかわらずセールストップになるほどの成績を上げるようになり、今では多くのオーナーさんを担当しているとのこと。

きっと最初にT夫妻をバカにした店員は、今頃悔しい思いをしていることでしょう。
人を見た目で判断せず、分け隔てなく接客することが重要でしたね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K