子どもの進学で出費がかさみ大変……と頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。今回は、知り合いから聞いた進学時のお金にまつわるエピソードをご紹介します。

お下がりの制服を探していると

うちには新中学1年生の娘がいます。公立中学ですがなにかと物入りで、出費が予想外に膨れ上がってしまったため、制服や体操服のお下がりがもらえたら家計が助かると思い、近所や知り合いのママ友に余っているものはないか聞いてみました。

娘と入れ替わりで卒業するという娘さんを持つママさんにも何人か声を掛けてみたんですが、なんと全員Aさんに譲る約束をしたと言われました。

独り占めするA

Aさんは娘と同級生のママで顔見知りだったので、余ったものをもらえないか聞いてみたんですが、予想外の返答をされました。

「え? お下がりは早い者勝ちでしょ? 全部うちの娘がもらうの! たくさん集めてその中からきれいな状態のものを選んで着せようと思ってるの。他も洗い替えに必要だから無理ー! だって、うちの子食べこぼしすごいからすぐ汚しちゃうんだもん」

「でもサイズ合わないやつとかもあるよね? Aさんの娘ちゃん小柄だし、Lサイズとか大きすぎるでしょ?」

「そんなの中学生は成長するんだから大きくなるかもしれないじゃない! あなたパートしてるんでしょ? だったら新品買ってあげたらいいじゃない」

何を言っても反論され、結局一着ももらえませんでした。

Aさんのドケチは周囲に広まり……

後日Aさんに制服をあげる約束をしたというママさんたちにどうなったか聞かれたので、Aさんとのやり取りを話したんですが、
「ひとつも貰えなかったの??」「え? ブレザー何着も必要?」「どれだけケチなの……。こんなことならあなたにあげたらよかった」
と、さすがにみんなドン引きでした。

Aさんのお下がり独り占め話はあっという間に広がり、周囲でも【ケチなママ】と噂になっていました。お下がりをもらえて当然、というわけではありませんが、独り占めすることはありませんよね。節約したい気持ちはわかりますが、譲り合うことも大切だなと思いました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kato Rira