耳にすることも多くなった熟年離婚。自分の人生を謳歌するために前向きな選択である一方、困りごとにぶつかることもあるようです。
今回はそんな実際にあった「熟年離婚の困りごと」についてfuelle編集部が取材しました。

義母の介護をきっかけに亭主関白の夫と離婚

昔から亭主関白だった夫。
子どもが成人して夫婦二人の生活になっても、家事などは一切せず私に頼り切りの生活は変わりませんでした。
その上食事の内容に文句を言うことが多く、私はうんざりしていました。
夫の母が認知症になった際は、同居こそしなかったものの、私は毎日訪問をしたり食事を届けたりしていました。
しかし、夫から感謝の言葉をかけられることは一度もありませんでした。
ある時、それまでの日々で蓄積してきた私の怒りが頂点に達し、夫に離婚を提案。
夫は驚いた様子で一度は拒否しましたが、最終的には私の意志を認めて離婚に至りました。

夫は戻ってきてほしい様子

夫は定年退職後に再雇用されましたが、収入は以前よりも少なくなっていました。
私はパートをしていましたが収入は月5万円程度。
預貯金が1000万ほどあったことから引っ越しの費用は用意できましたが、アパートを借りるのに保証人が必要になり、長男夫婦に依頼しました。
しかし、長男は離婚に反対していたため、保証人にはなってもらえず……。
仕方なく、保証人不要の物件を探して入居しました。
離婚後の夫は、元気がなくなり自宅で飲酒する量が増え、食生活も乱れたとのこと。
私に執拗に連絡を入れたり、私の友人にも連絡をとるなどして、何とか繋ぎ止めたいと思っていたらしいです。
長男も夫からその思いを聞き私に接触をしてきましたが、結局再婚に至ることはなく、互いに別の道を歩むことになりました。

また、離婚後の様々な名義変更が大変でした。
慰謝料については出来れば欲しかったのですが、慰謝料をもらえるような決定的証拠がないと思ったこと、夫とすぐにでも離れたいと言う気持ちが強かったことから、慰謝料は請求しませんでした。
今後、預貯金を切り崩したあとは生活保護を受給することを考えています。

(30代・女性)

今回は、熟年離婚のエピソードについてまとめました。金銭問題や仕事などリスクがあることは知っておくべきですね。

文・fuelle編集部