ストレス社会の現代で「職場環境や仕事上の人間関係にストレスを感じやすい」「メンタルが弱く仕事が続かない」と悩む人は少なくないはずです。そんな人はどのような働き方が合っているのでしょうか。この記事では、ストレスをためやすい人に向いている仕事などを紹介します。
■メンタルが弱い人に向いている仕事とは?
メンタルの強さ・弱さにかかわらず、仕事に対してストレスを感じることは誰しもあることでしょう。職場が遠くて通勤時間が苦痛、職場に苦手な人がいる、業務内容が自分に合っていない、長時間労働で体力と精神がもたないなど、原因はさまざまです。
こうした精神的なストレスが限界に達すると、倦怠感や不眠、胃腸の不調など体に影響が出る可能性があります。ストレスは仕事へのパフォーマンスだけでなく、自分自身の心と体の健康にも直接影響を与えるからです。
ストレス耐性が低い人は心身に不調が起きやすい傾向にあります。メンタルが弱いとされる人の場合、できるだけストレスを感じにくい職業がふさわしいといえます。では、実際にどのような仕事があるか見ていきましょう。
■動物や植物と触れ合う仕事
人間関係にストレスを感じやすい場合、動物や植物などを扱う仕事が向いているといえます。
植物と触れ合う仕事であれば、人と接する機会のある生花店やコーディネーター、デザイナー以外にも、観葉植物や盆栽などの観賞用植物を栽培・生産する花卉(かき)栽培農家、庭師や植物園の職員などが最適でしょう。
動物を扱う仕事は国家資格が必要と思われがちですが、獣医師や調教師などを除き、資格なしでも働ける職種が多くあります。トリマーやトレーナー、飼い主が留守の間に面倒を見るペットシッター、動物園や水族館の飼育係などです。動物や植物は人の心を癒してくれる存在でもあり、お世話が好きな人にはぴったりです。
■自営の仕事
会社や組織に属せず、自分で事業を起こす自営業という働き方もあります。組織に属さないため、職場における上司などとの人間関係はもちろん、場所や時間に縛られることなく働けるのが大きなメリットです。
自営業の仕事は、美容室やサロン、クリーニング店などさまざまです。免許や資格が必要な職種もありますが、開業の難易度はさほど高くありません。また、国家資格を取得して医師や税理士などで開業し、高収入も狙うことが可能です。
■在宅ワーク
新型コロナウイルス禍で新たに定着した働き方に在宅ワークがあります。通勤時間を気にせずにどこでも自分のペースで働ける在宅ワークは、仕事でストレスを抱えやすい人に適しています。
在宅でできる仕事には、システムエンジニアやプログラマー、イラスト・webデザイナー、ライター、カスタマーサポートなど、多岐にわたります。未経験で始められるものもあり、資格取得などで仕事の幅を増やして収入を増やすこともできます。
■優良企業で働くという選択肢もある
職場環境が整っていて福利厚生が充実しており、社員が働きやすいような優良企業、いわゆるホワイト企業に就職するという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
優良企業は求職者が集まりやすく、就職や転職のハードルが高いという一面はあるものの、年収が比較的高く社員を大切にする会社も少なくないので、継続して働くことができるでしょう。
■メンタルが弱くても働き方は多種多様
メンタルが弱いといわれる人は、仕事でもストレスを感じやすいもの。過度のストレスを抱えると仕事へのやる気がなくなるだけでなく、不眠や体調不良など心と体にも大きな負担がかかります。
働き方は一つだけではなく、多種多様な選択肢があります。人間関係の構築をあまり必要としない仕事や、組織や上司、時間にとらわれない仕事も多くあるので、自分らしい働き方を見つけてはいかがでしょうか。
文・岡本一道
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。