衆院東京15区(江東区)補選は9人が出馬し、大乱戦となっている。各陣営には著名人や政党幹部ら「応援団」が駆けつけて、支持を訴えている。

無所属の乙武洋匡氏(48)を支援するのが小池百合子都知事だ。「江東区の皆さんからも、駅のバリアフリーを何とかしてほしいなどの声を聞いてきた。そうしたことを自身で体感してきた乙武さんにはぜひ国政で頑張ってほしい」と話す。

国民民主党の玉木雄一郎代表は「多分、乙武さんは日本で一番批判を受けてきた障害者だ。だからこそ、いろいろな思いを全部胸に刻んで、日本の政治を変えていけると信じている」と述べた。

日本維新の会の金澤結衣氏(33)には、同党共同代表の吉村洋文大阪府知事が応援演説を行った。

「金澤さんは民間人として働いてきた。民間の感覚を持った、皆さんと同じように仕事をしてきた人が(国会議員を)やるべきだ。これをやるのが金澤さん。いま〝立憲共産党〟がトップを走っているが、その先の未来に何がありますか? 何でも反対、批判では道も開けない」とアピールした。

立憲民主党の酒井菜摘氏(37)には、長妻昭政調会長(党都連会長)、蓮舫参院議員、枝野幸男元官房長官らが応援に入った。

辻元清美代表代行は「私は危ないと思っている。『酒井優勢』みたいなことを言うて回っている人がいるんですけど、いつもこの手に引っかかる。どうか皆さん、周りの人に電話をかけまくって『酒井菜摘にしよう』と言ってほしい。政治は誰がやるかで大きく変わる。政治に絶望したりあきらめたりせず投票に行ってほしい」と陣営を引き締めた。

参政党の吉川里奈氏(36)の陣営には、同党代表の神谷宗幣参院議員のほか、田母神俊雄元航空幕僚長も応援演説を行った。

無所属の須藤元気氏(46)の陣営では、れいわ新選組代表の山本太郎参院議員が街頭演説でマイクを握り、支援を呼びかけていた。