【高校サッカー 選手権発 東京五輪行】桐光学園・FW西川潤(2年) 国内外で争奪戦!Uー19抜擢された“俊輔”の後継者

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 尊敬する大先輩で、同じレフティーでもある中村俊輔(40)もかつて背負った桐光学園(神奈川)の「10番」を、入学直後から託された2年生エースのFW西川潤。Jリーガーが中心のU−19日本代表にも大抜擢され、開催中の第97回高校サッカー選手権でもスター候補として注目されたが、まさかの1回戦敗退を喫した。

 昨年の大みそか、大津(熊本)に0対5で大敗した直後の取材エリア。西川はあふれ出しそうな涙を必死にこらえていた。

 「この大会で得た悔しさをしっかりと心に刻んで、これからの1年間に臨んでいきたいと思う」

 横浜F・マリノスのジュニアユースで将来を嘱望されたが、自らの意思で高校選手権の舞台に立つ夢を優先させた。16歳の少年が最初に注目されたのは、準優勝した昨夏の高校総体。6得点4アシストをマークしチームを牽引した。

 9月から10月にかけてマレーシアで開催され、日本が優勝した『U−16アジア選手権』でも「10番」を託され、大会MVPを獲得。タジキスタン代表との決勝戦で、決勝ゴールをたたき込んだ。

 高校選手権の神奈川県予選を勝ち抜いた直後の12月には、ブラジルへ遠征した東京五輪世代のU−19代表に“飛び級”で大抜擢された。

 武器は、ドリブル突破から利き足の左足で放つシュート。高校総体でも5人を抜き去り衝撃弾を決めた。180センチ、66キロのサイズを併せ持つホープは、ブンデスリーガのレバークーゼンから練習への参加を打診された。正式オファーに発展する可能性もあり、今月中旬にドイツへ渡る。

 「向こうでプレーの幅をいろいろと広げたい。海外でどれくらい通用するのか、ということも踏まえながら、卒業後の進路を決めたいと思う」

 セレッソ大阪からも正式オファーが届き、桐光学園の鈴木勝大監督は「オファーを出したい、というJクラブがまだある」と明かす。国内外を巻き込んだ争奪戦が繰り広げられそうな状況で、西川は冷静に自分自身を見つめている。

 「自分の中における目標や基準を、さらに高く設定していきたい」

 エースは常に警戒される。大津戦は開始10分で2点を失い、相手守備陣はなおさら西川封じに集中した。ブラジル帰りの疲れを問われると、前を見据えながら「言い訳にはできません」と一蹴。うまいFWから、怖がられるストライカーへ。変貌を遂げた先に、18歳で迎える東京五輪出場を含めて、無限の可能性が広がっていく。(スポーツジャーナリスト・藤江直人)


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