内閣府が公表している「男女の健康意識に関する調査報告書」によると、40歳以上で何らかの更年期障害を抱える人の割合は、女性が約36%、男性が約20%だそう。40〜50代は体調に変化があらわれる時期ですが、53歳でひとり暮らしをしているイラストレーターの柿崎こうこさんは「手をかければ、肌も体もまだまだ反応してくれる」と、健康のために努力を続けています。そこで今回は、心身健やかに過ごしていくためのさまざまな工夫が綴られたイラストエッセイ『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』から、一部ご紹介します。

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更年期外来で今より少し元気になる

一般的に、女性の場合は閉経前後の10年間が更年期にあたります。

この時期、卵巣ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に減ってくることで、心身に症状が現れ、病気のリスクも上がるといわれています。

私の場合は現在進行形で、いちばん顕著なのはホットフラッシュ。急に暑くなったり寒くなったり、そのたびに服を脱いだり着たり……これがじわじわとストレスに。

友人の中には、夜中に悪寒で目が覚め、汗だくで一晩に何度も着替えるため常に寝不足という人もいます。

それに比べたら軽いほうかもしれませんが、冷えや倦怠感など、更年期らしい不定愁訴がいろいろです。

これまで、漢方を取り入れてなだめながら過ごしてきましたが、少しずつ仕事の捗りにも支障を感じるように。

もう少し元気になりたくて、この1年の間に更年期外来を二度受診しました。

今の状態を客観的に知りたかったこと、気になっていたHRT(女性ホルモン補充療法)や、ほかに取り入れられることがあれば相談をしたいと思いました。