「とくに病気はないのに体がだる重い」「午後になるとどっと疲れが」「睡眠時間を確保しているのに眠気がひどい」…。原因がよくわからないながら、こうした心身ともに冴えない症状を訴える人が増えていると糖尿病をはじめとする生活習慣病・肥満治療のためのクリニックを東京・銀座で開業する牧田善二先生は言います。一方で多忙な名医ほど「食事」を活用して疲労回復しているそうで――。今回、先生の著書『疲れない体をつくる最高の食事術』から一部引用・再編集してお届けします。

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機能性低血糖症とは

俳優の中谷美紀さんが、長く「機能性低血糖症」を患っていることをSNSで公表し、話題になりました。

機能性低血糖症とは、食後の血糖値が急激に上がり、それに対応するために膵臓(すいぞう)からインスリンというホルモンが過剰に分泌され、今度は血糖値が下がりすぎてしまう病気です。

そもそも血糖値は、よほど高くならない限り特別な症状は出ません。むしろ、少し高いくらいのときは、アグレッシブに行動できます。

一方で、血糖値が下がりすぎると、眠気、倦怠感(けんたいかん)、吐き気、めまい、動悸、頭痛、思考力や集中力の低下などさまざまな不快症状に襲われます。

中谷さんもこうした症状に苦しめられたはずですが、彼女の場合、病気という認識を強く持ち、きちんと治療を受けています。