「震災後に女の子から『アンパンマンが助けに来てくれる』という手紙をもらい、作者として考えたのは…」やなせたかし式《もう無理だ》を乗り越える方法

婦人公論.jp5/28(水)12:30

「震災後に女の子から『アンパンマンが助けに来てくれる』という手紙をもらい、作者として考えたのは…」やなせたかし式《もう無理だ》を乗り越える方法

アンパンマンが助けに来てくれるから(写真:stock.adobe.com)

「もう無理だ」と思うことも…

――この「復興」ということばで思い出すのは、僕が戦後の引き上げの時、通った広島のことです。一面焼け野原で、何もないさまを目のあたりにして、愕然としました。75年間は草木も生えないと言われていたけど、見事に復興しました。阪神・淡路大震災の被災地、神戸もがんばりました。

復興には非常に時間もかかれば、お金もかかります。なかなか進んでいかないというのが現状です。でも、ほんの少しずつでもいいから、始めていくべきなんですね。「もう無理だ」と思うことも、少しずつやっていくうちになんとかなる。一人が1平方メートルとして、100人がやれば100平方メートルになる。

僕らが仕事をする場合でも、ものすごく大量に仕事がきた場合には、かえってゆっくりやるんです。1日1枚というふうにやっていくでしょ、するといつのまにか片付くもんなんです。

今回の場合も、全体を見ると絶望的な瓦礫の量だと思います。しかし、どこからか手をつけてやっていれば、あるところまで進むと、そこからは急に速くなるんです。加速度がつくというか。ですから1平方メートルでもいいから手をつけて始めていけば、なんとかなっていくんです。

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