『光る君へ』で定子や倫子は「十二単」を着ていない。十二単は女房たちの仕事着、中宮は「普段着」で過ごしていた【2025編集部セレクション】
婦人公論.jp5/16(金)12:30

平安装束の「かさね」と呼ばれる配色には独特の美しさがある(提供・雪月花苑)
平安の美の粋「かさね色目」
平安装束を見ていて、私がもっとも心惹かれるのが、色の「かさね(襲)」です。
袿の襟や袖口、裾などに見られる配色の妙は「かさね色目」と呼ばれ、これを美しく見せるために、上に羽織るものほど小振りに仕立てられています。
この装束には「松がさね」と呼ばれるおめでたい配色が使われている(提供・雪月花苑)
「かさね色目」には四季の移り変わりや草花の美しさを繊細に表現するためのさまざまな手法があり、「匂い」「うすよう」など、それぞれに雅な名前が付けられています。
現代日本人の色彩感覚とも、西洋の美意識とも違う、独特の色使い……。平安の貴人たちは、この「かさね」の使い方で、自身のセンスや美意識を競い合ったのです。











