加山雄三「脳梗塞と小脳出血でコンサート活動の引退を決意。ラストショーのエンディングでは、本心である『幸せだなあ』の文字を映して」 【2025編集部セレクション】
婦人公論.jp6/11(水)13:00

(写真提供◎photoAC)
何か別の力で歌わせてもらっている
ラストショーは、前日のゲネプロ(本番の間近に、本番と同じメンバー、演出、音響、照明、舞台で行うリハーサル)ではあまり声が出なかったんだ。当日の開演前のリハーサルも実はあまりよくなかった。
ところが不思議なもので、本番は声がしっかり出たんだよな。なんでなのかな。本番で、俺は自分が歌っている気はしなかったんだ。なにか別の力で歌わせてもらっている感覚だったな。
「俺、声は出てるか?」
1部と2部の間の休憩時間にマネージャーに聞いた。
「ばっちり出ています。現役そのものじゃないですか!」
やっぱりな。思った通りの答えだった。
「でも、2部はわかんないぞ」
マネージャーには言ったよ。自分ではないなにかの力で歌っていると感じていたからね。
※本稿は、『俺は100歳まで生きると決めた』(新潮社)の一部を再編集したものです。











