『あんぱん』中沢元紀、小倉でのシーンで嵩に感情をぶつけた千尋が涙を流さなかったワケは…
婦人公論.jp6/12(木)8:15

(『あんぱん』/(c)NHK)
挑戦できたのは
『あんぱん』の現場には、舞台を多く経験されている方や映画をたくさん経験されている方、多くの俳優の先輩がいました。いろいろなことをやってもすべて受け止めてくださる大先輩がたくさんいて、みなさんの大きな器を感じました。
特に、パン職人の屋村草吉を演じる阿部サダヲさんは、阿部さんにしかできないヤムさん像を演じていらっしゃいました。面白いお芝居をされますし、引き出しがあって、見ているだけでも本当に勉強になりました。役の上でも、硬い性格の千尋が柔らかいヤムさんからいろいろほぐしてもらい、助言してもらうシーンもあるので、とても影響を受けた1人です。
いろんな方のお芝居を見ながら、選択肢は無限にあると感じました。今は自分のスタイルをそんなに固めるつもりはないですが、いろんなお芝居をしながら、役者としての力をつけていきたいと改めて思った現場でした。朝ドラは、今まで経験させていただいた現場の中では期間も長いですし、たくさん吸収できた現場でした。今後の役者人生のなかで、『あんぱん』を超える作品をたくさん経験していきたいと思っています。
今年は戦後80年を迎えます。この間、祖父母の家に行ったときに、祖父が戦争に行ったときの手帳を見せてもらいました。祖父は陸軍でしたが、笑っている写真が何枚かありました。僕は戦争を経験してはいないですし、戦争はしてはいけないもの、よくないものと教わってきたので、「なんで笑っているんだろう」という思いがありました。
当時の時代背景や、戦争に行くことがよしとされていた時代ではあるので、難しいですが、こうやって考える時間があることが大切だと思っています。今も世界中で戦争が起こっていますが、若い世代の方にも『あんぱん』を見ていただいて、戦争を多少なりとも身近に感じていただいて考えるきっかけになる作品になればいいと思っています。











