10月20日、松田龍平さんがモーガン茉愛羅さんと結婚したというニュースが報道されました。母の松田美由紀さんは、28歳の時に夫・松田優作さんと死別後、女優として活躍しながら、ひとりで子どもたちを育て上げました。2021年、自身の還暦と優作さんの三十三回忌の節目を迎えますが、ここに至るまでたくさんの試練があったそうです(構成=水田静子 撮影=大河内禎)

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40歳、《卒母》だ、と解放感がありました

この10月に還暦を迎えます。自分が60代に突入するとは……。いよいよ人生の下り坂に向かう扉が開いてしまうのだと思うと、この数ヵ月、落ち込みました。実は私にとって50代も決してよいものではなかったので、これからもっとひどい状態になっていったらと、不安を感じていたのです。

節目という意味でいえば、11月に迎える夫・松田優作の三十三回忌もそうです。長い時間が経ちましたが、今も一緒に暮らしているような気さえします。

でもこうして何十年経っても皆さんに愛してもらえるなんて、やっぱり優作は本当にすごい人だなと思います。ファンの方もいまだに応援してくれていますし、それだけ強烈な存在感を持った俳優であり、男だったのです。

20歳で結婚し、最初の出産を経験しました。しかし、8年間暮らした夫と28歳で死別。深い悲しみの中にいながらも、まだ幼い3人の子どもを育てるために、必死でした。

私がしっかりしなくてはと、20年間はとにかく子育てに邁進し、40歳になった年に、長男(俳優の松田龍平さん)が家を出て、さらに次男と末の娘(俳優の松田翔太さん、アーティストの松田ゆう姫さん)が海外に留学。子育てがひと段落し、必死に背負ってきた肩の荷がおりた! 《卒母》だ、と解放感がありました。