2022年5月8日、東京・両国国技館で開幕した大相撲夏場所。「大関と横綱の優勝争いを」と期待するファンも多い中、4人も優勝候補がいる状態でいよいよ千秋楽。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります。

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「混戦の大相撲夏場所。久々の国技館、白鵬の座布団に座ってみると…。中日までに横綱・照ノ富士3敗。大関を狙う関脇・若隆景は5敗!」はこちら

3敗の横綱・照ノ富士と前頭4枚目・隆の勝

大相撲夏場所は大混戦で14日目を終え、3敗の横綱・照ノ富士と前頭4枚目・隆の勝を、4敗の小結・大栄翔と前頭12枚目・佐田の海が追う形になった。

千秋楽で照ノ富士と隆の勝が勝てば優勝決定戦だ。もし二人が負け、大栄翔と佐田の海が勝てば、4人のややこしい優勝決定戦になる。

14日目終了後に千秋楽の取組が発表され、まず隆の勝と佐田の海が対戦する。そして大栄翔は前頭8枚目・志摩ノ海と戦う。志摩ノ海は7勝7敗だから勝ち越しをかけて必死だろう。最後に照ノ富士が大関・御嶽海と対戦する。

私は優勝を意識しても、極端に緊張しない人が優勝すると思っている。緊張感が集中力や気迫に変われば良いが、過去に極端な緊張で動けなくなり、どれほど多くの力士が優勝を逃したことか。

照ノ富士は今年優勝していないし、横綱の責任として優勝しなければならない。
休場明けで初日から調子が悪そうだった照ノ富士だが、日に日に力が蘇ってきて、後半の取組では真っ赤な仁王顔が出てきた。気の弱い対戦相手なら、この顔を見ただけで負けそうだ。14日目の照ノ富士の対戦相手は大関・正代だったが、一気に寄り切り、横綱の実力と気迫の差を見せつけていた。


コロナ禍で国技館の入口はテントになったため、櫓太鼓の下に移動した国技館のチケットブース(撮影◎しろぼしさん 以下同)