和牛がのった美味しそうな牛丼。この物価高の中で、値段は、なんと100円!学生と畜産農家を応援する取り組みだ。

5月15日昼の福島大学。
食堂には長〜い行列ができた。お目当ては100円で提供される牛丼。ただし校友会の会費を納めた学生が対象だ。大学生は「学生とかだと一番最初に削るのは食費になってしまうので、100円っていう価格で食べられるのは、とてもありがたいなって思いますね」と歓迎している。

学生の食の支援を目的としたこのプロジェクト。
牛肉は和牛がふんだんに使われている。

福島テレビ・藏本智大アナウンサー:「噛み応え抜群です!甘みのあるタレで、うま味がギュッと詰まっています!」

この和牛が生産されたのが福島県飯舘村。
今回は村の畜産農家を応援するねらいもある。福島大学の石川尚人教授は「福島牛全体がまだ1割安く買いたたかれている。競り値で1割安いという状況です」という。全村避難により多くの畜産農家が廃業に追い込まれた村では、ブランド牛「飯舘牛」の復活に向けた動きが活発だ。

石川教授もブランド化の研究を進めていて、消費拡大に貢献したいと考えている。「いろんな形でブランド化が出来れば、恐らくセリ値で高く競り落とされるんじゃないかと、競り値が高く落とされると、直接農家さんにお金が還元されるということになると思います」と話す。

わずか1時間半で限定400食を完売した飯舘産牛の牛丼。17日まで販売される。
(※校友会会員のみ100円(税込)、非会員は650円(税込)、各日400杯限定)