福島県石川町の官製談合事件で、警察は別の入札でも事前に予定価格を漏らしたなどとして前の町長を含む3人を再逮捕した。

官製談合防止法違反などの容疑で再逮捕されたのは、石川町の前の町長・塩田金次郎容疑者(76)と、「志賀建設」で当時入札を担当していた関根徳夫容疑者(69)と添田保雄容疑者(63)。
警察によると、塩田容疑者は2023年2月、町が発注した認定こども園の用地造成工事の入札をめぐり、関根容疑者と添田容疑者に秘密事項の予定価格を教え、落札させた疑いが持たれている。

町の入札記録によると、この入札を落札した「志賀建設」の落札率は98.8%だった。
塩田容疑者など3人は4月別な入札も同じように落札させた疑いなどで逮捕されていた。警察は「捜査に支障がある」として3人の認否を明らかにしていない。

今後は、塩田容疑者に金品の授受など見返りがあったかどうかについても調べを進める方針。