5月26日福島県いわき市の繁華街で発生した火災。テナントが入るビルも含めて少なくとも12棟を焼き、今後の影響などが懸念されている。

福島テレビ・安齋遥介記者:「いわき駅前の繁華街で火事が起きました。辺り一面黒い煙に覆われています」

26日午前10時過ぎ、いわき市平字田町で起きた火災。
繁華街で突如として上がった火の手は瞬く間に燃え広がった。現場はJRいわき駅から200メートルほど離れた街の中心部。多くの人が戸惑いの表情を浮かべる中、懸命な消火活動が続けられた。火が消し止められたのは11時間半後で、けが人はいなかった。

一夜明けた火災現場…「これの裏側、私らの店はそっちね。なんか一番ひどいみたいで、燃え方がね」と話すジャズバーを営む長谷川絹代さん。内装が自慢で20年以上客をもてなしてきた店もこの火事で全焼した。長谷川さんは「あと少し頑張ろうかなと思っていた矢先にこういうことになっちゃって・・・」と嘆く。

テナントが入るビルを含む、少なくとも12棟を焼いた今回の火事。なぜ大規模な火災につながったのか?出火当時、聞かれたある状況があった。
「(燃え移るのは)速かったですね。やっぱ風強かったんで、すぐ燃え移っちゃって、」「一軒火が付くと次々、それに今日は風が強いですし、危険ですね」といった声が。当時強く吹いていたという“風”。
また、建物が密集した場所だったことも重なり、延焼が拡大した可能性があるという声も聞かれた。

福島テレビ・安齋遥介記者:「警察や消防およそ20人程がいま現場で調べを進めています。ガスコンロやシンクなど厨房まわりを指をさしながら重点的に調べているようです」

警察と消防では、被害や出火の状況を詳しく調べるとともに、今後検証を進めることにしている。