梅雨入りが発表されて5日。雨が降らないことによる影響も出始めている。福島県三島町では水不足により作付けできない田んぼもあり、農家にとっての「恵みの雨」はいつ降るのか…

<空梅雨を街の人も実感>
この時期なら、雨が降らなくても最小湿度が70%から80%ほどに達するはずだが、6月27日の福島県郡山市は50%。梅雨とは思えない天気だ。
街の人は「梅雨入りしたっていっても、たまに降るぐらいで、なんかちょっとジメジメするなってぐらいです」「カボチャなんて枯れちゃった、天気が良くて。雨降らないとね。ちょっと雨ほしいよ。やっぱ野菜、ダメ。雨降らないから」と話す。
街なかでも感じられる2024年の異常。すでに頭を悩ませている人もいる。

<水不足で作付けできない田んぼも>
福島県三島町のコメ農家・小松正信さん。2024年のコメ作りは「異例」の状況に追い込まれている。
水不足によりヒビが割れてしまった田んぼや、水を引けず作付けすらできていない田んぼもある。小松さんは「田んぼはずっとやってきたが、干ばつで作付できないくて、こんなに困ったことは初めて。田植えできなかったっていうのは、なかなか気分が滅入ります」と話す。

<一番望むのは…雨>
暖冬で雪が降らなかったことや、ここ最近の雨が少ないことも重なり、田んぼに水を供給するため池の水位が極端に低下。このままだと稲の成長がとまったり、高温障害を受けてしまったりすることが避けられない。小松さんは「望むのは、雨が一番」と話す。
願うのは「いつもの梅雨」…農作物にとっても、厳しい戦いの日々が続く。

福島テレビの斎藤恭紀気象予報士によると、28日夕方から降る雨もすぐにやみ「恵みの雨」とまでは行かないとのこと。しかし7月第1週は会津地方を中心に大雨の恐れがあり「空梅雨」は改善されそうだが、蒸し暑くなる予想。