守備指標「UZR」は源田が今宮を上回っているものの…?

 開幕からもうすぐ1か月となるプロ野球。連日のように熱戦が繰り広げられ、ここまではセ・リーグでは阪神が首位を走り、パ・リーグではソフトバンク、楽天、西武が首位の座を争っている。

 数々の好プレーも生まれている今季だが、その中でも一際、光っている存在がいる。それが、パ・リーグが誇る名手2人、ともに大分県出身のソフトバンク・今宮健太内野手と西武・源田壮亮内野手だ。

 近年は度重なる故障でシーズンを通しての活躍ができていなかった今宮。今季はここまで、コンディション管理の欠場こそあるものの、19試合に出場し、超人的なプレーを連発している。毎試合のように美技を見せており、好守が“息をするよう”とも称されている。

パ遊撃手のGG賞は2013年から5年連続で今宮、2018年から3年連続で源田が受賞

 一方の源田も“らしい”プレーを連日見せている。今宮ほどの派手さはないものの、その堅実かつ流れるような守備は健在。さらに今季は打率.279、出塁率.355、盗塁も6個と攻撃面での貢献も光っている。

 開幕してからまだ1か月足らず。気が早いかもしれないが、今後の行く末が気になるのが、このパ・リーグ遊撃手のゴールデン・グラブ賞の行方だ。2013年から5年連続で今宮が受賞。2018年からは源田が3年連続で受賞しているが、この2人が今季は例を見ないほどのハイレベルな争いを繰り広げている。

 セイバーメトリクスの指標を用い分析などを行う「株式会社DELTA」のデータを見ると、この2人の異次元なハイレベルぶりが、より詳しく分かる。

1000イニングに換算した「UZR1000」では今宮が源田を上回る

 守備での貢献を示す「UZR」は源田が12球団の全選手でトップとなる「5.1」を叩き出し、これに次ぐ2位が今宮の「4.0」となる。遊撃手では巨人の坂本勇人が「3.8」で2人に続くが、その下はロッテの藤岡裕大の「2.2」、オリックスの安達了一の「1.1」とその差は大きく開く。

 ここまで源田が169イニングに出場している一方で、欠場やベンチスタートのある今宮は129イニングの出場にとどまる。UZRは出場イニングが多いほど数字が大きくなる。1000イニングあたりに数字を換算した「UZR1000」で見てみると、今宮の「35.6」に対して源田は「30.0」となり、今宮が上回る。

 平均的な失策の発生状況と比較し、どれだけ失策を犯さなかったかという点を得点に換算した指標「ErrR」で見ると、こちらもここまでは今宮が「1.4」と源田の「1.1」を上回っている。ここまでハイレベルな守備を見せてくれている今宮と源田。両選手とも怪我なく1年を戦い抜き、シーズンを通してファンを沸かせてもらいたいものだ。(Full-Count編集部)