「これを自分の自信にして、次また対戦もあると思うので打てる準備をしていきたい」

■オリックス 4ー3 楽天(15日・ほっと神戸)

 オリックスの吉田正尚外野手が一振りでチームを勝利に導いた。15日、ほっと神戸で行われた楽天戦の6回に田中将から起死回生の8号逆転3ラン。球界を代表する右腕から放った一発に「無理やりでなく、コースに対応した方向に」と胸を張った。

 5回までわずか2安打。走者を出しても要所を締める投球術に手を焼いていたが、頼りになる主砲が一振りで流れを変えた。2点を追う6回1死一、二塁で迎えた第3打席。145キロの外角に沈むツーシームを振り切ると打球は左翼席へ飛び込む逆転3ランとなった。

「やっぱり球界を代表する投手なので。ワクワクはしていました」。田中将とは初対戦。無傷の24連勝、150キロを超える剛速球に宝刀スプリット……。日本中を圧巻した姿は記憶に残っているが無駄な先入観はなかった。

「僕たちは初めてだったので。知ってる人たちはちょっとイメージが変わっているのかなという印象でしたけど。自分の中で決めたボールをしっかり振れた」

 4回の第2打席では外角低めのスプリットにきっちりと反応し中前打。注目の初対決は3打数2安打3打点で吉田正に軍配が上がった。

 それでも、名門ヤンキースで先発ローテを担いメジャー通算78勝をマークした実力は今回の3打席で痛感したようだ。「投球術、引き出しも凄く多い投手だと思う。これを自分の自信にして、次また対戦もあると思うので打てる準備をしていきたい」。田中将から放った通算99本目のアーチを糧に、オリの主砲は進化を続けていく。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)